「父は大谷妻・真美子さんのコーチ、兄は日本代表」河村勇輝に続くNBA入りなるか…バスケ一家で育ったテーブス流河(20歳)の可能性
大谷夫人も指導した父の助言
ただ、そんな厳しい環境下でも「まだ僕はフレッシュマン。チャンスはあると思うので、どれだけ準備できるか」と話す流河に焦りがあるわけではない。空いた時間はプレイステーション5で遊んだり、ボストンの街に繰り出して買い物をしたり。少しずつカレッジライフに慣れている最中であり、同時に前記した通り、バスケ一家に育った流河にはいつでも助言を求められる頼れるファミリーメンバーが2人もいるのも心強い。チーム内には映像をシェアできるリンクがあるおかげで、父は練習まで含めた流河のすべてのプレーに目を通しているのだとか。 「(ノースカロライナ大ウィルミントン校出身の)お兄ちゃんもACCではなかったにせよ、アメリカのカレッジを経験しています。ただ、アドバイスはお父さんがメインですね。最近ではお父さんから、『プレー時間が限られる試合でも練習と同じようにプレーしろ』と言われました」 大谷翔平の夫人、真美子さんも富士通時代に指導を受けたベテランコーチからの頻繁なアドバイスは支えになるに違いない。 こうして家族一丸となって進むテーブスファミリーの大目標は、「海、流河が揃って日本代表の一員として五輪に出ること」。壮大な夢であり、今から3年半後に開催される次のオリンピックがその標的の舞台であることはいうまでもない。 「将来はNBAを目指していますし、日本を代表するPGになりたいです。そしてお兄ちゃんと一緒にロス五輪に出られたらっていうのは前から思っていますので、それに近づけるように頑張ります。お兄ちゃんもそれが目標っていうのはわかっているはずです。普段はそんなに深く話さないですけど(笑)」 随所にあどけなさも感じさせる流河だが、この未完成感がそのままポテンシャルの大きさにつながっている印象もある。2022年のアジアカップ、パリ五輪にも出場した6歳年上の兄のように成熟したとき、どれだけの選手に成長しているのか。アメリカの古都・ボストンで腕を磨く若き司令塔からしばらくは目が離せそうにない。 〈つづく→第2回:川島悠翔&山ノ内勇登ウィリアムズ編へ〉
(「バスケットボールPRESS」杉浦大介 = 文)
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