ダルビッシュ有、復帰後最高の登板で勝利。指揮官は「絶好調のユウを見た。彼は素晴らしかった」とコメント
サンディエゴのベテラン右腕がシーズンの最重要局面へ向け、順調に調子を上げている。
パドレスのダルビッシュ有は現地9月16日(日本時間17日)、本拠地ペトコ・パークでのアストロズ戦に先発登板すると、6回79球を投げ、3安打無失点と、効率的かつ支配的なパフォーマンスで今季6勝目(3敗)を挙げた。
試合はパドレスが3-1で勝利。ナショナル・リーグ西地区首位のドジャースとの3.5ゲーム差は変わらなかったものの、ワイルドカード争いでは依然としてトップにつけており、2番手のダイアモンドバックスとは2.5ゲーム差、3番手のメッツとは3.5ゲーム差、そして圏外の4番手につけるブレーブスとは4.5ゲーム差とした。
現地局『FOXスポーツ』は同日付で電子版にパドレスの勝利を伝える記事を掲載し、その冒頭で、「ユウ・ダルビッシュが、3ヶ月以上戦列を離れて以降では最高の登板を見せると、ルーキーのジャクソン・メリル、そしてジュリクソン・プロファーはホームランを放ち、月曜夜の試合でサンディエゴ・パドレスがヒューストン・アストロズを3-1で撃破した」と、試合のあらましを伝えた。
記事ではダルビッシュによる6イニング投球が、負傷者リストおよび制限リストからの復帰後最長となったことについて触れた上で、マイク・シルト監督による「彼は最高だった。彼は本当にファンタスティックだった。とても効率的で、カウントはコントロールされており、速球は生き生きしていた」。
「私は彼に絶好調のユウを見た。彼は素晴らしかった。6回まで投げてくれ、まだ彼に頼ることもできたが、あれが制限された投球数だった。彼は彼の仕事をやり遂げてくれたんだ」とのコメントを伝えた。
一方、『MLB.com』でパドレスを担当するA.J.カッサベル記者は、パドレスの勝利を伝えた速報記事の中で、右腕について、「ユウ・ダルビッシュは無失点の6回を投げ、わずか3安打しか許さず、恐らく進むであろうワイルドカードシリーズでの先発ローテーション入りへ向け猛烈にアピールした」と伝えた。
これは、現在の先発ローテーションの状況として、パドレスにはそれに見合ったオプションがあまりに多いことの証で、ダルビッシュはワイルドカードシリーズでの先発ローテーション入りの有力候補ではあるが、それが決定的でないほどパドレスの先発が充実していることを伝えている。
J SPORTS 編集部