トヨタ豊田章男会長、ラリージャパンでの大逆転マニュファクチャラーズチャンピオン獲得に「さすがの僕でもコメントが出ない。こんなことあるんだね」
■ トヨタが大逆転で4年連続マニュファクチャラーズチャンピオンを獲得 ラリージャパン2024の最終日であるDAY4、11月24日はSS17~SS21の5つのステージが行なわれ、シリーズのドライバーズチャンピオン、マニュファクチャラーズチャンピオンが決まるという大事な日になった。 【画像】マニュファクチャラーズチャンピオン獲得を喜ぶトヨタ自動車株式会社 代表取締役会長 豊田章男氏。長いレース経験のあるモリゾウさんにとっても格別のタイトルとなる シリーズON最終日は、最初のSS(スペシャルステージ)となるSS17から波乱の幕開け。レースリーダーだったヒョンデのオィット・タナック選手が衝撃のリタイヤ、レースが大きく動くこととなった。 このリタイヤにより、チームメートであるヒョンデのティエリー・ヌービル選手のドライバーズチャンピオンが確定。ヌービル選手は初のドライバーズチャンピオンを獲得した。 一方、ヒョンデとトヨタが激しく争っていたメーカー選手権であるマニュファクチャラーズチャンピオンは、ヒョンデのタナック選手のポイントがリタイヤでなくなったことにより混沌とした状況に。SS18終了時点でヒョンデ、トヨタとも553ポイント、その状況がSS20まで続いた。 決着が付いたのは最終ステージとなるSS21。SS21はパワーステージに設定されており、トップタイムに5ポイントのポイントが与えられる。このポイントをトヨタが取るか、ヒョンデが取るか、もしくはフォードが取るかが勝負の分かれ目となった。同点では、これまでの勝利数の多いトヨタとなり、各選手の走りも激しいものとなった。 このSS21で、TOYOTA GAZOO Racingのセバスチャン・オジエ/ヴァンサン・ランデがトップタイム。パワーステージポイントなどを積み増し、トヨタが561ポイント、ヒョンデが558ポイントと、トヨタが大逆転。3ポイント差で4年連続となるマニュファクチャラーズチャンピオンを獲得した。 ■ 「さすがの僕でもコメントが出ない。こんなことあるんだね」と豊田章男会長 獲得直後のトヨタ自動車 代表取締役会長 豊田章男氏に心境を聞いたところ、「さすがの僕でもコメントが出ない。こんなことあるんだね。感動という共感が生まれる。ラリーっておもしろいと思った人がめちゃくちゃ増えるはず。でもやっぱりね、戦った彼らが主役で、彼らが感動という物語を作ってくれた。今はこれが精一杯!」と、熱い胸の内を語ってくれた。 トヨタは、これでFIA(国際自動車連盟)が主催するWEC(世界耐久選手権)、WRCをいずれも大逆転でマニュファクチャラーズチャンピオン獲得。ドライバーズタイトルは逃したものの、世界最強のチームであることを証明した。
Car Watch,編集部:谷川 潔
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