巨人・岡本和真がV弾!指揮官助言で復活2ラン 6連敗後に連勝飾り貯金「1」&2位浮上
(日本生命セ・パ交流戦、日本ハム0-2巨人、2回戦、巨人2勝、15日、エスコン)4番打者が打てば勝つ!!巨人は15日、日本ハム2回戦(エスコン)に2-0で勝利。不動の4番・岡本和真内野手(27)が九回に決勝の11号2ランを放ち、リーグ2位浮上に導いた。チームが13日まで6連敗を喫した間、主砲はわずか1安打。14試合ぶりの一発で貯金1をもたらした。 4番打者の意地と風格を物語る豪快なスイングだった。0-0の九回、岡本和が左中間席へ11号2ランをたたき込んだ。 「(外野の間を)抜けてくれるかなと思ったので、ホームランになって良かった」 八回まで無得点に抑えられた右腕、金村が投じた初球の直球に自慢のパワーをぶつけた。ベンチに戻ると、阿部監督と坂本が帽子を取って深くお辞儀して出迎え。岡本和が14試合ぶりのアーチでチームに貯金1をもたらし、セ・リーグ2位浮上に導いた。 〝バットで救う〟のはグラウンド外でも同じだ。新助っ人のヘルナンデスが5月末に1軍に合流した際、米国から持ち込んだバットが日本球界では使用できずに困っていた。球団職員から形と重さが自身のモデルと似ていると聞き、5本もプレゼント。この日3安打を放ち、打率・353と奮闘する助っ人を陰でアシストした。 チームは6連敗後に2連勝。連敗中にわずか1安打と苦しんでいた主砲に助言を送ったという阿部監督は「チームにとっても大きい。非常にナイスバッティングだった」とたたえた。 阿部監督は14日の試合前、「みんなで連敗を止めて、今日はすすきのへ飲みに行っちゃおう!」と明るく鼓舞し、連敗脱出に成功した。普段からあまり外出をしない〝インドア派〟の岡本和は、前夜もホテルで翌日への準備に徹した。〝定位置〟にどっしりと座る背番号25が、「4番が打てば勝つ」ことをバットで証明した。(樋口航)