実家に行くと、母がエアコン室外機の排水ホースを野菜の植木鉢に載せていました。「自動で水やりできる」など言っていますが、排出された水は安全なのでしょうか?
光熱費の値上げが続き、少しでも節約したいと考える人は多いです。そこで、エアコンの室外機から出る排水を植物に利用することで、自分で水やりをする手間を省けると思う方もいるでしょう。しかし、室外機の排水を再利用するのはおすすめできません。 そこで本記事では、エアコンの室外機の排水を植物に使用することの問題点と、排水ホースを定期的に掃除するべき理由について解説します。 ▼節約のためにトイレを「3回に1回」だけ流すのは危険! 節約効果とデメリットを解説
エアコン室外機の排水を植木に使用するのはNG
エアコン室外機の排水を植木に利用するのはおすすめできない理由は、排水ホース内には汚れやカビ、ぬめりが発生し、非常に不衛生だからです。また、微生物の影響でピンク色の水が出ることもあります。 そのような水を使うのは植物にもよくなく、ほかにも掃除や洗濯などに使用しないほうが安全です。植木には、清潔な水を与えましょう。
エアコン室外機の排水ホースは定期的に掃除したほうがよい理由
排水ホースの詰まりが原因で、大きな被害を受ける可能性があります。エアコン室外機の排水ホースを定期的に掃除することで、カビの繁殖や悪臭、水漏れ、さらには漏電などのトラブルを防ぐことができます。掃除を怠ると、これらの問題が発生するリスクが高まるため、注意が必要です。 本項では、エアコン室外機の排水ホースを定期的に掃除したほうがよい理由について詳しく見ていきましょう。 ■カビの繁殖や悪臭を防ぐため エアコン室外機の排水ホース内は湿度が高く、汚れがたまりやすいため、カビが繁殖しやすく悪臭が発生することがあります。これらの水がベランダやバルコニーなど、家の敷地内に流れ続けることは衛生的によくありません。定期的に排水ホースを掃除することで、カビの繁殖や悪臭を防げます。 ■水漏れを防ぐため ゴミやほこりなどで排水ホースが詰まると、結露水が排出されず逆流して水漏れを発生してしまいます。エアコンから水漏れが起きると、家具や家電が故障し、余計な出費につながる可能性があります。そのため、排水ホースを定期的に掃除し、汚れをしっかり取り除くことが大切です。 ■漏電を防ぐため エアコンの排水ホースが詰まり水漏れが発生すると、漏電のリスクも高まるため注意が必要です。漏電が起こると、感電や火災の危険性があります。水漏れを確認したら、エアコンや周辺の家電製品のコンセントをすぐに抜く、コンセントがぬれている場合はブレーカーを落とす、自分で解決できない場合は早めに業者を呼ぶなど、迅速な対応が必要です。 エアコンの水漏れ修理を業者に依頼する場合、排水ホースの詰まりが原因の場合は7000~1万5000円程度ですが、基盤やモーター部分などが原因の場合は5万円前後、冷凍サイクルが原因の場合は10万円以上かかる場合もあります。