インドの学校で“大胆すぎるカンニング” 壁を登って侵入…教師は不正防止の“奇策”も「まるでアクション映画!」
「カンニングは許さない」一計を案じた教師
インドでは学校試験における不正が大きな問題となっており、教師らはカンニング対策に追われる。現地のエコノミック・タイムズ紙は今年1月、カンニングに辟易したある工学科の教師が、学生たちに対し一計を案じたと報じた。 教師は期末試験の後半にあたるBパートを、あえて授業範囲外の問題で構成。生徒の反応を窺った。 試験が始まると案の定、トイレに行きたいとの口実をつけ、生徒の半数ほどが教室を退出。生徒らはトイレ内で携帯電話を使ってネット検索し、教師のネットアカウントを特定した。続いてアカウントに保存されていた採点用の正答集を発見し、何食わぬ顔で教室へと戻ると、いま検索したばかりの知識で答案を埋めた。 しかしこの“正答”は、教師が事前に仕込んだ罠だった。内容が完全にでたらめだったにもかかわらず、期末試験を受けた99人のうち14人が、偽の正答集とまったく同じ解答を記入。不正の動かぬ証拠となった。全員が期末試験で0点の処分を受けたほか、規律違反として学校側に報告されている。 一方、不正を行わず解答できなかったほかの生徒たちに対しては、出題が授業範囲外であったことから、全員に対してBパートについて満点が与えられた。 あまりに大胆に横行する不正に、教師側も奇抜な対策を取らざるを得ないようだ。
文:青葉やまと