<私の恩人>劇団ひとり、上島竜兵さんには一生かなわない!
芸人、タレント、俳優、作家、映画監督…。くしくも芸名のとおり、ひとり何役もこなす活躍を見せているのが劇団ひとりさん(37)。17日公開の映画「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ」では、本名の川島省吾として主演俳優の顔も見せています。今やオンリーワンの存在として輝きを放つひとりさんですが、恩人として挙げたのはリアクション芸のスペシャリスト「ダチョウ倶楽部」の上島竜兵さんでした。 恩人、上島竜兵さんです。最初に出会ったのは、今から15~16年前でした。竜兵さんが野球をやりたいと言っているということで。事務所が野球のできそうなメンバーに声をかけるとなったんです。でも、担当者がすっかり忘れてまして(笑)。前日になっていきなりメンバーを集めになったんです。そこでこちらにも急きょ、連絡をもらいました。僕、野球なんて全然できないのですが、話の行きがかり上、なんだか、とにかく野球ができるってことになって、当日試合に行ったんです。 ただ、僕は本当に野球はやったことがないんで、当然まともにできませんでした。また、何とそこに(『ドカベン』『あぶさん』などの作品で知られる)漫画家の水島新司先生がいらっしゃったんです。先生は野球には本当に厳しい方ですから、僕のプレーを見て「いったい誰がコイツを連れてきたんだ!!」と真正面からおっしゃるわけです(笑)。「いやいや先生、そんなこと言わないでくださいよぉ~」みたいに笑いにできる雰囲気でもなく、ただただ「スミマセン、スミマセン」と言って試合が終わりました。さすがに、その流れを見て竜兵さんも「急に呼んで、水島先生からダメ出しもされて、あの劇団ひとりっていうヤツに悪いことしちゃったな…」と思ってくれてたみたいなんです。 それから数年後、竜兵さんと土田(晃之)さんとか「デンジャラス」さんがよく飲みにいかれるようになっていたんです。今でこそテレビなどで存在が知られるようにもなった「竜兵会」の原型です。その中で、竜兵さんが「そういえば、以前、劇団ひとりに悪いことをしたから、アイツも呼んでやろうよ」と誘ってくれるようになり、今にいたるという感じです。