<私の恩人>劇団ひとり、上島竜兵さんには一生かなわない!
ま、それが僕が恩人だと思う本質であります(笑)。尊敬するところを、もう一つ挙げるとすると「ダチョウ倶楽部」さん、特に、竜兵さんって、スタジオに途中から入ってくることが多いんですよね。「じゃ、ここで、『おでん』ということで、この方々に来てもらいました!!」みたいな感じで。その時の、何て言うんですかね、スタジオ全体を覆う“愛され感”はすごいなと。ああなると、何をやってもいいんですよね。おもしろくてもおもしろいし、おもしろくなくてもおもしろい。愛される人柄、ひいては、その空気を作るに至った生き方、これは僕にはないものなので、純粋にうらやましいです。 何が恩返しになるのか…。「竜兵会」のメンバーって、最初竜兵さんに出会った頃は本当に仕事がなかったんです。土田さんにしても、「デンジャラス」さんにしても、有吉(弘行)くんにしても。今はみんな忙しくなって、なかなか集まれないですけど、それでも必ず新年会はやっていますし、さらにそれぞれが大きくなって「『竜兵会』って、おもしろい連中が集まってるな」と思ってもらうことが、一番の恩返しになるのかなと。その一番上にいるのが上島竜兵なんだということが世間に広がっていくと、いいなと思います。 僕はどこまでいっても竜兵さんにはなれません。上島竜兵という存在は、到底僕なんかにマネできないですからね。一回、中野のキャバクラに行った時も、横の女の子とすごいケンカをしていました。何でそんなにモメてるかというと、竜兵さんいわく「オレがオッパイを触りたいのは間違いない。ただ、手の甲で触るからセーフだろ。手のひらで触ったらダメだけど、甲ならいいじゃないか!!」と。“年甲斐もなく、ところ構わず、感情の赴くままに”。これは、とてもじゃないですけど、僕にはマネできません。 (聞き手・文/中西正男/株式会社KOZOクリエイターズ) ■劇団ひとり(げきだん・ひとり) 1977年2月2日生まれ。千葉市出身。本名・川島省吾。太田プロ所属。同期は有吉弘行ら。お笑いコンビ「スープレックス」として活動していたが、2000年にコンビ解散。以後、ピン芸人として活動する。06年には小説「陰日向に咲く」で作家デビュー、08年には小説が実写映画化もされる。09年にタレント・大沢あかねと結婚。10年には長女が誕生した。14年には映画監督デビュー作となった「青天の霹靂」が公開された。テレビ東京「ゴッドタン」、日本テレビ系「幸せ!ボンビーガール」、フジテレビ系「OV監督」、テレビ朝日系「中居正広のミになる図書館」などに出演中。主演映画「ゴッドタン キス我慢選手権 THE MOVIE2 サイキック・ラブ」は10月17日公開。共演は、おぎやはぎ、バナナマン、伊藤英明ら。 ■中西正男(なかにし・まさお) 1974年、大阪府生まれ。大学卒業後、デイリースポーツ社に入社。大阪報道部で芸能担当記者となり、演芸、宝塚歌劇団などを取材。2012年9月に同社を退社後、株式会社KOZOクリエイターズに所属し、芸能ジャーナリストに転身。現在、関西の人気番組「おはよう朝日です」などに出演中。