【京成杯AH】タフなマイル以下はデインヒル内包馬が滅法強い アスコリピチェーノは条件ピッタリ
傾向解説
サマーマイルシリーズ最終戦の京成杯オータムハンデキャップ。中山芝1600mというやや特殊な条件で行われる一戦であり、2019年にはトロワゼトワルが日本レコードを記録した超高速競馬が特徴の重賞でもあります。本記事では血統面を中心に、京成杯AHのレース傾向を整理していきます。 【セントウルステークス2024 推奨馬】夏は大得意、勝率50%で複勝率80%! SPAIA編集部の推奨馬を紹介(SPAIA) 京成杯AHは中山芝1600mを舞台に行われるハンデ重賞。中山芝1600mは外回りで行われる点が大きな特徴で、スタート直後から下り坂が続くこと、コーナー角が緩やかであることなどがレースの質に大きく影響を与えています。 また、古馬混合の芝1600m重賞が行われる舞台は新潟(外)、東京、中山、中京、京都(外)、阪神(外)の6場ですが、中山以外の5場は直線距離が400m以上あるのに対して、中山競馬場の直線距離は310m。スタート直後から続く下り坂の影響もあり、道中もペースが緩まないワンペースになりやすい点が中山芝1600m重賞の大きな特徴となっています。 <古馬混合芝1600m重賞のコース別平均ラップ(過去10年)> 新潟:35.1-23.4-34.0 東京:34.8-23.4-34.3 中山:34.9-23.1-35.0 中京:34.7-23.3-35.1 京都:34.7-23.7-34.5 阪神:35.2-23.6-34.3 注目の血統に挙げたいのはデインヒル。同馬はヨーロッパとオセアニアを中心に大成功を収めた名種牡馬で、Danzig系らしい非凡なスピード性能を産駒に伝えています。ただ、母父His Majestyから受け継ぐ底力も凄まじいものがあり、タフなマイル以下のレースには滅法強い名種牡馬といえるでしょう。 本レースでも2021年には勝ち馬カテドラルが母父Rock of Gibraltar、3着馬グレナディアガーズが父Frankelと2頭しかいない該当馬が2頭とも馬券圏内。2022年には12番人気のミッキーブリランテ(母父Dansili)が2着と激走。同馬は昨年も11番人気の低評価ながら0.3秒差5着と見せ場十分の競馬をしています。ただ、日本に輸入されたハービンジャーについてはデインヒルらしさが薄いため、取り扱いには注意が必要です。 <過去10年のデインヒル内包馬の成績(ハービンジャーを除く)> 該当馬【1-1-2-8】勝率8.3%/連対率16.7%/複勝率33.3%/単回収率128%/複回収率173% また、他では同じくヨーロッパとオセアニアを中心に繁栄したFairy King、サンデーサイレンス系種牡馬の中でも格別のスピードと底力を伝えるダイワメジャーなども注目の血統に挙げられるでしょう。