東大生100人に聞いた「テストで点数が上がる親の声かけ」
東大生の親は、基本的に勉強に対して口出しをせず、もし勉強をしていないと感じた時には、「勉強、大丈夫?」という形で声をかけることが多いようだ。叱ったり注意したりするのではなく、日常会話として聞く。勉強していないという姿を見て、その理由や事情などを何も聞かずに頭ごなしに勉強を促すのではなく、勉強しない理由をしっかりと理解しようとして質問をする、ということだ。
なぜこれが有効なのか。
たとえば子供に対して、手を洗ってうがいをしているかどうか、親御さんは確認することが多いだろう。「外から帰ってきたけど、手は洗った?」と。意図として「洗わなかったら風邪をひいてしまったりして大変だよ」ということを心配して聞いているので、大きな反発はないだろう。それと同じくらいのテンションで、「勉強、大丈夫?」と聞く家庭が東大には多い。
・「勉強しなくていいの?」と聞かれた。正当な理由があればそれ以上に追求はしてこなかった。・勉強しなさいとはたぶん言われたことがない。中学生の時に、定期テスト直前なのに全然勉強していない時は、「大丈夫?」と聞かれたが、それ以外はなかった。
ただ、保護者が普段の会話の中で、勉強についてさらっと尋ねる。こういう声がけだと、勉強に対するやる気を削ぐことがなくなるようだ。
定期テスト前だからといって、毎日コツコツと勉強しているから、特段慌てて勉強する必要はないという子もいるだろう。もちろんそんなケースは少ないのかもしれないが、しかし子供には子供なりに何らかの考えをもっている場合だってある。それこそ本当に、「今やろうと思っていた」のかもしれない。そういう場合も考慮し、ただ「勉強、大丈夫?」と聞くのがいいのである。
具体的な目標を共有したり、さりげない声かけをしてみたり、子供との関係性に合わせて試してみてほしい。
リセマム カルペ・ディエム