東大生100人に聞いた「テストで点数が上がる親の声かけ」
「今、やろうと思ってたのに」の親子バトルを避けるには
子供にとっても、目標を明確にすることには大きな意味がある。そもそも、「テストで良い点を取りたい」という生徒は多いだろうが、明確な基準がない場合が多い。
そこで、「次のテストで算数は70点、社会は80点を取りたい」などと、「良い点」を具体的にして明確な目標設定をする。こうすることで、目標をクリアした時には「うまくいった!」と喜べ、クリアできなかった時には「自分の努力が足りなかった」と反省することができる。漠然と「良い点を取りたい」と思っているだけだとこうはいかないだろう。
親と子供のコミュニケーションのうえでも、この方法は有効だ。自分の子供がきちんと勉強しているのか、勉強に対して指摘する基準ができるからだ。
もし勉強していない時間があったとして、そこで「もっと勉強しなさい」と言っても「今やろうと思っていたのに」「さっきまでやってたんだよ」という親子喧嘩になりかねない。これが行き過ぎると、子供も、親が見ているタイミングだけ勉強するようになってしまう。だからこそ、きちんと目標点数を書いた紙を親子で共有し、勉強に対して指摘する基準を設けておくことが有効なのである。
もうひとつ重要なのは、絶対評価の点数で考えるのではなく、差分で子供を評価することだ。たとえ50点だったとしても、30点が50点になったのであれば20点もアップしたことになる。努力をしっかり褒めてあげられるように、「今回のテストの結果から次回はどれくらいアップさせるのか」という目標を一緒に作ってあげるべきだと言える。
反抗期に有効な方法とは
一方で、中学生から高校生になると反抗期を迎える。となると、「目標点数を書きなさい」と親が言ったところで、反発されたり、「言われたから勉強する」というのが常態化して自分から勉強しない子になったりするのが、この時期の子供を抱える親の大きな悩みだろう。しかし、小学生の頃以上に学校での定期テストは重要になってくる。では、定期テスト前にはどのように対応していたのだろうか。