340馬力マイルドハイブリッド搭載の「マツダ CX-70」をカナダで試乗
ここで目を引くのは5.10mという全長だけでなく、特に3.12mのホイールベースだ。リアにも、独立した空調設備、吹き出し口、シートヒーター、快適なワイドオープンのドアがあり、チャイルドシートの設置がかつてないほど簡単になっただけでない。ドライバーはシャープなディスプレイを眺めるが、ダッシュボード中央にもっと大きなスクリーンがあれば、ダイレクトセレクトボタンや中央の回転式プッシュボタンを使った他のタッチシステムよりも簡単に操作できる。
「CX-70」にはプラグインハイブリッドも用意されているが、長距離の移動では、都市部では純粋な電気走行はほとんど意味がない。五大湖やトロント、モントリオールなどの大都市圏での移動を好む人はPHEVを検討してもよいが、ニューブランズウィックやノバスコシアでの長距離走行ではマイルドハイブリッドの方が理にかなっている。 スムーズな走りの3.3リッター直列6気筒エンジンが、例えばセントローレンス川の北岸など、必要なときに正確にブーストを得られるからだ。容量わずか0.33kWhのリチウムイオンバッテリーを搭載した11kWの電動モジュールは、特に追い越し時に短時間だけ作動する。低回転の6気筒エンジンは、100~130km/hの単調な速度で走る長い高速道路で特に目立ち、自動スタート&ストップシステムが特に役に立つ。
例えば、リヴィエールデュルーからグレートフォールズまで延々と続くカナダのハイウェイ2で高速走行中にアクセルから足を離すと、レブカウンターはゼロにセットされ、あとはマイルドハイブリッドシステムがエネルギー供給を確保し、アクセルを踏み込むとスタータージェネレーターとしても機能する。
航続距離は最大800km
このテクノロジーパッケージは、リッターあたり10.5kmという平均燃費を実現している。74リットルのタンクのおかげで、満タン状態で800kmの走行が可能だ。そして、モントリオールとハリファックスの間には十分すぎるほどのガソリンスタンドがある。