フルタイムではなく時短勤務でよかった? 働く母親が「時短によってあきらめたこと」
ラクに成果が出るオイシイ業務を担当すること
技術系は、その専門家にしか分からない難易度ってあります。 同僚であっても、『あれ?この人の課題、簡単じゃない?』と思う時があります。正直、自らラクに成果が出る課題を提案することもできます。 しかし、出来るだけ皆が嫌がる『しんどい課題』を請け負うようにし、オイシイ業務は、他の人達に譲りました。当然、一時は結果が全く出ず、辛かったです。 でも、そんな時期もある!と自分に言い聞かせ、進めました。 これにより、周囲からの『あの人、時短だからって、オイシイ仕事しかしないよね。プンプン!』という評判を受けずに済んだようです。後から、「先輩の頑張りを見てました!」と後輩に言われたので、間違ってなかったのかなと思っています。
これは、職場によって違うと思いますが…… 嫌われる、ある程度の覚悟
私は地方都市に勤務しており、東京23区に勤めている方からすると、ビックリするほど企業の理解が遅れています。体感ですが、おそらく5~15年くらいの差がある気がします。 そのため、「時短なんて迷惑なんだよ!」と面と向かってリアルに言ってくるオッちゃんにも何度も遭遇したことがあります。 そう、やっぱり、 時短はまだまだ全員に受け入れられる制度ではない 一方で、コソコソしたりすることもないです。 いろんな意見がある。みんな違って当たり前!と思って働くことをおススメします。 以上が、諦めた3つになります。
では、最後に 時短を取って良かったか?
個人的には取って良かったです。 家事・育児に時間を使えることはもちろん助かりました。 でも、それ以上に良い効果がありました。 仕事に対し、あれもこれもと欲張っていた自分をやっと捨てられました。何でも屋を辞めたおかげで、より専門性もついたような気がします。 私の場合は、時短により失ったこともありますが、時短という選択肢によって、初めて抜本的に見直した部分も沢山あります。 時間の使い方、周囲の人への引継ぎ方、相談のタイミング… 各段に効率良くなったと感じています。 私自身、今はフルタイムで働いていますが、実は、まだ三男が1歳なので時短の権利はあります。 4月から夫の勤務地が変わるため、再び時短に戻ろうか…とも考えています。 時短を申請する場合は、前記した『3つの諦め』を胸に秘め、働きたいです。
Profile ・ぽに
関西在住。約50平米のマンションに1歳・年長・小2の男の子3人、モーレツサラリーマンの夫と5人暮らし。出張多め、両家遠方、夫婦共に研究職。ワンオペや出世の厳しさ、家事・育児の奮闘を書いたブログが人気になり書籍化された【ススメ共働家】。つまずき、転び、前のめる共働きの日常と現実を軽快に発信し続けている。