昨夏を超える酷暑でアイス&飲料メーカーは株価爆上がり中! 今すぐ買うべき「猛暑恩恵株」
■識者イチ押しの銘柄はこれだ! 宇野沢氏の推奨10銘柄は表にまとめたので、ここからは特にイチ押しの銘柄について語っていただこう。 「猛暑になれば朝から晩まで気温や降水確率が気になるということで、まずは大本命としてウェザーニューズですね。世界50ヵ国でサービスを展開しており、民間の気象会社としては世界一の規模を誇ります」 ただ、株価を見ると、2021年の年末以来一直線に下がっているけど......。 「ご心配には及びません。この間も着実に増収増益が続いていますから。要は一時、ブーム的に上がりすぎた株価が実力相応の水準に戻ってきたと考えてください。遠からず、成長を反映した株価上昇が始まるとみています。 気象情報は私たち消費者が見るだけでなく、陸海空の運輸会社や気候によって売れ行きが左右される企業にとって、ビジネス戦略の決め手となる必須データです。急速にAIが普及していることもあり、同社の質の高い気象データはますます価値を高めていくと思います」 企業の収益力を示すROE(株主資本利益率。会社が資本をどれだけ効率よく活用し、利益を生み出すことができているかを示す)は約13%と、東証プライムに上場する企業の平均である約8.6%を大きく上回っている。 さらに有利子負債はゼロ、この10年で1株当たりの配当を83%増加させており、ピカピカの優良企業である。 続いては、猛暑がダイレクトに業績に影響しそうな冷凍冷蔵庫メーカーだ。 「フクシマガリレイは店舗用冷蔵庫で高シェアを誇ります。スーパーや大手コンビニチェーンの冷凍冷蔵庫は皆、同社の製品を使っていますね」 でも、冷凍冷蔵庫はすでに店舗で使われているわけで、猛暑になろうと業績には関係ないのでは? 「猛暑と同社の業績をつなぐキーワードが『節電』なんです。冷凍冷蔵庫は一定の使用年数で壊れますから、定期的な更新が必要ですよね。 そのときに考慮されるのが、電気料金の大幅上昇です。今までは停電の可能性があるという、あくまでも協力ベースの節電だったものが、今年の夏は節電しないと自分の首を絞めるわけで、切実さが違います」