昨夏を超える酷暑でアイス&飲料メーカーは株価爆上がり中! 今すぐ買うべき「猛暑恩恵株」
実際のところ、スーパーやコンビニの電気代は冷凍冷蔵庫がほとんどを占めている。そこに過去最高の猛暑が直撃するとなれば、更新時期を早めて最新・節電型機器の導入に動く企業や店舗が現れるだろう。 今夏には間に合わないものの、同社はすでに新工場建設に着手しており、長期的な成長を見据えて準備万全だ。 「冷凍冷蔵庫は寿命が長いので、売ってからもメンテナンス需要が続くことも同社の大きな強みです。点検・補修は利益率が高いので、収益が積み上がっていく点も理想的。それがこの25年で、コロナ禍の2020年を除いて毎年増配を行ない、1株当たり配当を約9.5倍に成長させたという実績にも表れています」 アイスをキンキンに冷やす同社が、われわれの懐をホカホカに温めてくれそうだ。 「最後に、国土強靱化関連でライト工業を挙げておきます。両側を崖に挟まれた道路を切り通しといい、崖の部分を法面といいます。同社はこの法面の成形や、地盤改良などの特殊な土木を専門とする企業。豪雨や台風などで傷んだ道路や土地の補修には欠かせない存在といえるでしょう」 事業領域がインフラに特化しているため、同社の顧客は地方自治体がほとんど。そのため業績は非常に安定しており、着実に増収増益を積み重ねている点は魅力だ。 さらに特筆すべきは、同社が現金をたんまり持っていることだ。 「企業が保有する現金(預金や、即換金できる有価証券を含む)から、有利子負債を差し引いた実質的な手元資金をネットキャッシュといいます。同社は総資産のうちネットキャッシュが約27%を占めていて、これは非常に高い水準です。 このおカネは増配や自社株買いなどの株価向上策に使うことができますから、今のうちに株を買って、株主還元に期待するのがいいでしょう」 株式投資の盛夏は、すでに訪れている。 取材・文/日野秀規