サポーターの7割強がデ・リフト売却に反対 支持を得られないバイエルン首脳陣の移籍戦略
契約は2027年6月末まで
バイエルン・ミュンヘンのオランダ代表DFマタイス・デ・リフトの去就に大きな注目が集まっている。 既に日本代表DF伊藤洋輝やポルトガル代表MFジョアン・パリーニャらを獲得したバイエルンだが、その一方で彼ら新戦力の獲得に費やした資金を補うために現有戦力を放出する必要に迫られていて、目下のところデ・リフトが有力な売却候補と見られている。 既にマンチェスター・ユナイテッドがデ・リフト獲得のためにバイエルンと接触し、バイエルンが求めている移籍金5000万ユーロ(約86億円)の支払いにも応じる方針であるとドイツ紙『Bild』は伝えている。また、デ・リフト自身も他のクラブに移籍するのであれば、アヤックス時代に指導を受けたことのあるエリック・テン・ハーグ監督のいるユナイテッドを希望しているという。 しかし、『Bild』が6万2000人を対象に実施したオンライン形式のアンケートによると、参加者の74%がデ・リフトの放出を推し進めているバイエルンの方針は間違いであると回答。昨季公式戦30試合に出場し、特にシーズン後半ではセンターバックのレギュラーとしてチームを支えたデ・リフトは、現有戦力の中ではフランス代表DFダヨ・ウパメカーノや韓国代表DFキム・ミンジェよりもチームにとって必要な人材というのが大多数の意見のようだ。 デ・リフトは、プロデビューを果たしたアヤックスで2018-19シーズンにクラブ最年少となる19歳で主将を務め、翌2019-20シーズンからユベントスに移籍。同クラブで3シーズンを過ごした後、2022年7月にバイエルンに加入した。バイエルンとの契約は2027年6月末までとなっているが、果たして今夏他クラブへ移籍となってしまうのだろうか。
構成/ザ・ワールド編集部