ウォルマート決算好調、通期予想を上方修正-高所得者層も引き付け
(ブルームバーグ): 米ウォルマートの2-4月(第1四半期)決算は売上高が増加。同社は通期の予想をやや上方修正した。生活必需品や値引き品を求める価格に敏感な消費者を引き付けている。
2-4月における米国のウォルマート店舗の既存店売上高は3.8%増と、伸び率は市場予想を上回った。インフレが鈍化する中、平均単価は前年同期比で横ばいだったものの、取引件数は3.8%増えた。電子商取引が22%急増したほか、高所得者層による購入も売上高増加に大きく寄与したと、ウォルマートは説明した。
通期の調整後利益については、当初予想の1株当たり2.23-2.37ドルの上限、ないしそれをやや上回る水準になると予想。売上高については3-4%増との見通しを示した。市場予想は調整後1株利益が2.37ドル、売上高は約4%増となっている。
ウォルマート:1Q調整後1株利益60セント:スナップショット
ジョン・デービッド・レイニー最高財務責任者(CFO)は16日のインタビューで、来客数の増加などが売上高の伸びにつながったと指摘。売り上げ拡大に大きく寄与した高所得者層について、顧客がウォルマートに流れているとし、「従来はバリューを提供する小売店と考えられてきたが、現在ではバリューのほかに品質と利便性が加わった」と述べた。
原題:Walmart Sales Surge as Wealthier Shoppers Flock to Retailer (1)(抜粋)
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Jaewon Kang