なんと「海外の20代の若者たち」が「日本のファッション」を好んで購入しているという意外な実態
フリマアプリでは、日本国内だけではなく海外に向けて商品を販売することが視野に入っています。経済産業省の「令和5年度電子商取引に関する市場調査」によると、令和5年において、日本・米国・中国の3か国間における越境ECの市場規模は、いずれの国の間でも増加しています。中国消費者による日本事業者からの越境EC購入額は2兆4,301億円(前年比7.7%増)、米国事業者からの越境EC購入額は2兆9,610億円(前年比7.7%増)となり、昨年よりも増加しています。 【マンガ】メルカリで、利益がほとんどでない「300円出品」をする人の理由 越境ECを手掛けるBEENOS株式会社の「Buyee」での人気のカテゴリはトレーディングカードやおもちゃ・ホビー・グッズ、そしてファッションがトップ3となっていて、今回はファッションについて深堀りをしていきます。
ファッションカテゴリのコアユーザーは20代
Buyeeにおけるファッションの人気商品は、レディース・メンズのトップスやジャケットやアウターとなっていて、北米や東アジアからの購入が多くなっています。 さらにファッションのカテゴリにはバッグも含まれ、高級なブランドバッグも人気に。例えば日本のバブル期に購入したエルメスやシャネルなどのバッグでも、日本の丁寧に使う文化のおかげで状態が良いものがたくさんあります。今では買えないデザインのものも多いので、希少価値がついて高値で購入されることもしばしば。 そして注目したいのがファッションのコアユーザーが20代であることです。若い人たちが日本のファッションを好み、購入していることがわかります。
楽天ラクマのファッションカテゴリの越境EC
楽天ラクマと株式会社FROM JAPANが海外在住のユーザー向けに運営する越境ECサイト「One Map by FROM JAPAN」が越境取引におけるファッションブランドランキング2023を発表していますが、ここでも日本のブランドの取引が多いことがわかります。 特徴的なのはシンガポールとフランスでしょう。越境ECにおいてシンガポールで人気のブランドは全て日本のブランドなのです。「FROM JAPAN」利用者層で見ると男性が比較的多い国なのでメンズファッション、カジュアル系のブランドの支持が多いという傾向があるそう。さらにフランスでも日本ブランドが人気です。フリルやリボンのついた「原宿系ガーリースタイル」のファッションブランドがランキングしていて、日本の「Kawaii文化」(可愛らしさを楽しむファッション、アート、アニメ、マンガなどの文化)を象徴するブランドが多い結果となりました。 参考:「楽天ラクマ」と「FROM JAPAN」、越境取引における国・地域別ファッションブランドの人気ランキングを発表