こめかみや耳にまで?! 「日焼け止め」の塗り方を間違えると効果半減! 正しい量や選び方を徹底比較
3月頃から徐々に強くなる紫外線は、シミやシワなどの老化、皮膚がんの原因にもなるため、女性だけでなく、男性や子どもも対策が必要です。中山真希調査員(以下、中山調査員)が、「日焼け止めを塗っても焼けるのはなぜ?」というギモンを依頼人と共に調査しました。
塗っても焼けるのはなぜ?! 日焼け止めが効果を発揮する適切な「量」とは
中山調査員と依頼人・吉川舞さんは、名古屋市・中区の美容皮膚科「PLATINUM YUMI KINOSHITA」を訪れ、木下裕美院長に「日焼け止めを塗っても焼ける」理由を尋ねました。 (PLATINUM YUMI KINOSHITA・木下裕美院長) 「日焼け止めには塗り方のポイントが3つある」 日焼け止めを使用するときのポイントは「量」「塗り方」「選び方」にあるとのこと。まず、日焼け止めが効果を発揮するには、適切な「量」を塗ることが重要です。吉川さんが普段顔に使用している量は、パール粒大1つ分くらいでした。 (PLATINUM YUMI KINOSHITA・木下裕美院長) 「一度に塗る量としては少ない。この2倍の量が必要」 顔に使用する場合、クリームタイプなら大きめのパール粒2つ分、ミルクタイプなら500円玉大の量が必要です。日焼け止めを塗る量が半分になると、SPF50を使っていてもSPF10程度の効果しか得られません。パール粒大を量る方法を、木下院長に伺いました。 (PLATINUM YUMI KINOSHITA・木下裕美院長) 「2フィンガーメソッド」 日焼け止めを、人さし指と中指の付け根から指先まで出すだけで、簡単に適切な量を出せる「2フィンガーメソッド」です。
皮膚がんのリスクも… 「塗り方」で重要な2つのポイント
続いて「塗り方」です。乾燥した状態で日焼け止めを塗ると、肌荒れの原因になるため、まずは保湿をしっかりと。また、シミ・ソバカス予防には、化粧水前にビタミンC美容液を塗るのがおすすめです。乳液も付けたら、日焼け止めを塗っていきます。 吉川さんは、手のひらに出した日焼け止めをすくい、クルクルと塗り広げていくスタイルでした。しかし、この塗り方では効果を発揮できません。NGポイントは2つあり、まず日焼け止めを出す「場所」です。 (PLATINUM YUMI KINOSHITA・木下裕美院長) 「手のひらに出すと、大体40%が手についてしまう」 日焼け止めを手のひらに出すと、半分の量しか使っていないのと同じ効果しか得られません。「2フィンガーメソッド」で、適切な量の感覚を掴んだら、手の甲のシワがない部分に付けると、出した分だけ使えます。もう1つが、「塗りムラ」です。 (PLATINUM YUMI KINOSHITA・木下裕美院長) 「こめかみは塗りムラがあった。あとは生え際の部分。(70~80代になると)老人性イボが増える」 「塗りムラ」を防ぐには、手の甲に出した日焼け止めを、顔に直接スタンプ! 頬・おでこ・小鼻・アゴ・左右のこめかみに置き、中指と薬指で力を入れずに、クルクルと塗り広げます。さらに顔とは別で、日焼けをすると皮膚がんに繋がる可能性がある耳にも、塗りましょう。 日焼け止めを塗った直後はベタつきが気になりますが、30分ほど経つと馴染んできます。その後、化粧をするとヨレないとのこと。ポイントは、「厚めに塗る」「2時間ごとの塗り直し」「ムラなく塗る」ことが大切です。