涙の降板から約2週間 「リベンジも確かにそうなんですけど…」 接戦を託されたソフトバンク大山凌が見せた復調の兆し
◆ソフトバンク2―3日本ハム(17日、みずほペイペイドーム) ソフトバンクの大山凌投手(22)が雪辱を果たす好投を見せた。2点を追う8回に3番手で登板し、1イニングを無失点に抑えた。 ■近藤が負傷抹消、正木が引っ張れ!【写真】 試合後のドラフト6位ルーキーは至って冷静だった。「状態が悪いなりにどう抑えるかが、1年間やるには大事。リベンジも確かにそうなんですけど、今日は何も考えずにいい意味でやれた」。 4日の同カードでは松本裕樹の緊急降板を受け、9回無死一塁でマウンドに上がったが、3失点で敗戦投手となり、人目をはばからずに涙を流した。ただ、その悔しさを晴らしたという気持ちより、目の前の登板を無失点で終えた事実に大山は重きを置く。それは復調の兆しが見えているからだ。 最近は接戦での起用が増えている。たった1球の失投がこれまで以上に試合展開を左右する状況。自然と力みがちになり、フォームが崩れて状態を落としていた。「そこから崩れていったところがあったので、見つめ直していい感じに投げられるようになってきた」。今回の登板を振り返り、状態が上向いていることを実感している。 1年目から1軍の最前線で投げられていることは大きな財産になっている。「どの場面でも自分の投球ができることが必要。任されていくごとにしっかりできればと思う」。その上で周囲の選手から多くの学びを得る日々だ。「楽しいっすね。毎日飽きない」と笑顔で語ったルーキーは、悔しさも糧に成長を日々遂げている。(鬼塚淳乃介) 【#OTTOホークス情報】 【▼おすすめ記事は下記関連リンクから▼】 「いるメンバーでやるだけですよ」(小久保監督一問一答完全版より)
西日本新聞社