退職代行のトラブルを避けるには?【退職時のマナー】円満に会社を辞める方法とNG行動
退職する際には、意思を固めてから上司にいつ報告をしたらいいのか? どのように理由を伝えたらいいのか? など、不安なことがたくさんあるかと思います。昨今話題の「退職代行」サービスを利用した際のトラブルも多発しているようです。なるべくトラブルを起こさず円満退職を目指すには、どのようなことを心得ておけばいいのでしょうか? 今回は、「退職トラブルを避けるための伝え方」について、秘書歴約15年でマナーに詳しい、能美黎子さんが説明します。 退職代行のトラブル事例とは…【退職時のマナー】円満に会社を辞める方法とNG行動 まとめはコチラ
【元社長秘書のマナー講座】vol. 47 勤めている会社を退職しようと決めたとき、切り出すタイミングや伝え方で悩んでいるというかたは少なくないかと思います。退職の意思が固まっていたとしても、いざ伝えるとなると身構えてしまいますよね。「上司に退職の意思を伝えようとタイミングを見計らっていたら、退職したい日が近づいてきてしまって…」このように、退職する意思を伝えるタイミングを見誤ると、引き継ぎの問題などで思わぬトラブルに繫がる恐れがあります。 そこで今回は、「退職トラブルを避けるための伝え方」について、NG例を交えてご紹介します。また、昨今利用者が急増している退職代行ですが、利用者が増えると同時にトラブルも増加しています。退職代行のトラブル事例についてもご紹介しますので、ぜひチェックしてみてくださいね。
退職トラブルを避けるための伝え方
NG1. 職場への一方的な退職報告 一方的に退職の意思を伝え、即日退職するのはトラブルの原因となりますのでNGです。退職の意思が固まったら、退職希望日の1~3か月程度前に上司に相談をしましょう。退職の手続きや引き継ぎには時間がかかる場合もあるため、余裕をもった早めの行動がおすすめです。相談や報告をしないまま退職をしてしまうと、懲戒解雇の処分を受ける可能性もあるため、必ず相談の上、退職をする流れをとりましょう。雇用形態によって退職届を出すべきタイミングは変わってくるため、会社の規定を確認してください。 NG2. 会社への不満や批判を伝える 退職原因にネガティブな理由がありながらも円満退職に導くには、建前と本音を使い分けて、会社や上司に納得してもらえる退社理由を伝えることがとても重要です。サービス残業が常識だったり、ハラスメントが横行しているなど、職場環境に不満を感じて退職を決心する方も少なくないかと思います。しかし、そのまま理由を伝えてしまうと、会社に必要な人材として、上司や会社から強い引き止めにあう可能性がありトラブルになりかねませんので注意しましょう。 NG3. 繁忙期や人手不足の時に報告をする 繁忙期の仕事が忙しくなる時期に退職の報告をしてしまうと、周りの従業員は自分の業務で手一杯の状況となります。そのため、会社側は無責任で身勝手な人材だと判断するなど、悪い印象を与えてしまう可能性が高いです。また、人手不足の時期も同じようなことが言えます。繁忙期のタイミングに退職の意思を伝えるのは、退職トラブルを招く要因になるので注意しましょう。