退職代行のトラブルを避けるには?【退職時のマナー】円満に会社を辞める方法とNG行動
退職代行の3大トラブル
トラブル事例1. 違法の退職代行業者や詐欺だった 詐欺まがいの事業者や、非弁行為などの違法行為を行っている退職代行業者に依頼してしまった場合、退職自体ができなかったり退職手続きの途中で退職代行事業者と連絡が取れなくなったりするトラブルに巻き込まれる可能性があるため、退職代行事業者選びには注意が必要です。退職代行サービスの運営元が労働組合または弁護士であることを確認しましょう。できれば銀行口座名まで確認したほうが安全です。 トラブル事例2. 有給休暇を消化できなかった 退職代行業者の対応範囲がどこまでなのかを確認しないと、有給消化ができない、未払いの残業代が支払われない、など希望条件が叶わないまま退職になってしまう可能性があります。退職代行サービスの運営元が労働組合または弁護士であれば、退職を伝えるだけでなく交渉もすることができます。 トラブル事例3. 会社から損害賠償請求すると脅された 会社から損害賠償請求、懲戒解雇を理由に脅されたとしても、心配する必要はありません。すべての労働者には職業選択の自由があり、それは退職代行サービスを利用するかどうかに関わらず認められるため、退職代行サービスを利用して退職したことを理由に、会社から損害賠償請求されることはありません。もし、会社から損害賠償請求されたとしても単なる脅しでしかないため、相手にする必要はないと覚えておきましょう。
おわりに
お世話になった職場を退職することになったら、なるべくトラブルを起こさず円満退職を目指したいものですよね。自分本位の辞め方をしてしまうと、自分の言動や態度で相手に不快感を与えてしまう可能性があるため、退職トラブルに繋がらないように思いやりをもった行動を心がけることが大切です。退職に関する不安は尽きないかと思いますが、それらを払拭した上で、前向きに考えて新しい一歩を踏み出してくださいね。 <筆者情報> ライター:能美黎子 大学卒業後、新卒にて最大手保険会社にて約7年秘書の経験を経て、ITコンサル企業の社長秘書に転職。その後、数社の社長秘書を経験し秘書歴約15年となる。秘書検定準1級を取得。 今までの経験を活かし、接遇や礼儀作法、マナーなど“品格”を大事にした執筆作業を行なっている。 ©SENRYU/Adobe Stock
能美黎子