スーパーカブ仲間も体験した「モダナイズ」 同い年のバイク=スーパーカブと生きるバイクライフ VOL.22
機械は正直。「白煙は無くなりました!!」
ペイント工房「ドリーム商會」(埼玉県寄居町)代表の小島さんから、「スーパーカブ菌」を植え付けられてしまったのが、私たぐちです。 【画像】ホンダ「スーパーカブC100」モダナイズの様子を画像で見る(12枚) カモメハンドル時代のスーパーカブを取材していたときに「いつかはかもめカブがほしいなぁ~」とか「あのハンドルがいいね~!!」と思うようになりました。
その後、気が付いた時にはスーパーカブの世界にドップリとハマってしまい、C100を購入してからは、外観は変えずに、性能向上に取り組む様々な「モダナイズ」にチャレンジしています。そんなぼくのバイクいじりに反応して下さったのが、ペイント工房、ドリーム商會代表の小島さんでした。
C100「モダナイズ仕様」には様々なパートがありますが、小島さんは、自身が所有するスーパーカブC100も「白煙モクモク」状態なので、次にエンジン腰上を分解メンテナンスするときには、シリンダーヘッドの対策と純正オーバーサイズピストンを組み込みたいと考えたそうです。過去にはすでにC105(55ccの原付二種モデル)用の純正STDピストンで55cc化していたそうです。
C105用のシリンダーヘッド(燃焼室の外周にスキッシュエリア加工がある)をベースに、iB井上ボーリングさんへ加工依頼した小島さん。 ステムシールやシールキャップを組み込めるように、まずは旧バルブガイドの切削除去が行われ、吸排気バルブガイドは、鋳鉄素材から新作して頂くことになりました。完成した新作ガイドを鋳鉄ヘッドへ圧入し、そのうえでシートカットを行い、シリンダーヘッドのモダナイズは完了です。
シリンダーはプラトーホーニング仕様です。最初に粗いホーニング砥石でオイル溝加工を行い、その後、細目のホーニング砥石でシリンダーボア内壁の表面を指定寸法通りにする仕上げる技術です。 円筒内径仕上げ特有のクロスハッチながら、部分的にはエンジンオイルが溜まる深い溝を有するのがプラトーホーニングの特徴です。プラトーとは「高原」を意味するもので、谷に挟まれた高原のような仕上げ面を持つホーニング技術になります。それにより、焼き付きにくいなどの特徴も併せ持ちます。