メッシ見る最後の機会?空席が目立った国立はプロモーション不足が原因か
それでも世界中の人々を惹きつけるメッシ
当日の試合開始前、スタジアムを訪れていたファンたちに声をかけてみたところ、メッシを見られない可能性があるにも関わらず、「香港で出なかったので、出てこない可能性が高いかもしれないですが、それも覚悟の上で来ました」(神奈川県から子供を連れて観戦に訪れていた男性)というように、他にも同様の声を聞いた。また、「昨年も(パリ・サンジェルマンの来日ツアーで)ネイマールが出なかったので、メッシ欠場もあるだろうなと思ってます」(埼玉から来た男子大学生二人組)と、“耐性”が備わっている人までいた。 他にも、日本に定住する留学生などを含む日本在住外国人や、日本に旅行中の外国人観光客も多く見かけた。試合開始1時間ほど前、記念写真を撮っている外国人グループがいたので声をかけてみると、ネパール人だった。日本で働いている留学生たちで、滋賀県、愛知県、埼玉県と各地から集まってきたという。「メッシを見られるのが最後かもしれないから!」と笑顔で答えてくれた。 ちなみに、1年前の昨年6月8日に国立競技場で開催されたFCバルセロナ対ヴィッセル神戸でも、日本在住の外国人が数多く観戦に訪れていた(こちらもNSN仕切りの来日ツアー)。インド人の母親と娘の二人組にスタジアム内で話を聞くと、「メッシが好きでバルセロナの試合を見に来ました」と話してくれた。 こういった熱狂的なメッシファンが、関東圏だけでなく日本中に数多く存在することからも、今回のインテル・マイアミ来日ツアーは実にもったいない一戦となった。
大塚淳史