「38歳で閉経」更年期症状と向き合う日常を発信する女性「冬でも汗だくで困る」同じ症状に悩む人の共感を呼び
先生からは卵子の数は生まれながらに決まっているらしく、その卵子の数がもともと少なかったか、途中から急に大量に減っていったかのどちらかだと言われました。遺伝や放射線治療の有無も関係があるそうですが、私の場合は当てはまらないので、はっきりとした原因はわからないままです」 女性は、年齢や排卵と共に卵子の数が減少し50歳前後で生理がなくなる閉経を迎えます。早発卵巣不全とは、卵子の減るスピードが通常よりも速く、40歳未満で閉経することを指します。早発卵巣不全によって女性ホルモンが不足すると、妊娠を希望する方にとっては治療が困難な不妊となるほか、骨粗しょう症や心筋梗塞などに発展する場合もあるため、早期の治療が必要になります。
清川さんは、更年期症状の治療のため、通院しながら育児と仕事を両立する立場として伝えたい思いがあるといいます。 「母親になると自分の優先順位が下がって、体調不良を見過ごしてしまうことが増えます。子どもを小児科に連れて行くのが精一杯で、自分は後回しにしてしまうようなことは多くの方に経験があると思います。でも、女性は特に産後、何かしらの不調を感じている方は多いと思うんです。頭痛や生理不順もそうですが、それを見過ごしてしまうと私のように閉経していたとか、早くに治療を受けなかったことで他の病気に繋がってしまったなど、どんどん負の連鎖に陥ってしまいます。私が経験したことを活かして、まずは自分を一番に考えてほしいというメッセージを伝えられる方法を考えています」
■母親が「自分を大切にする」きっかけになれば 清川さんは今秋から、食のブランド「GOKAN」を立ち上げました。「五感で食を感じる」をコンセプトに醗酵調味料や食器、キッチンツールの販売のほか、オンライン講座などを開催するといいます。 「毎日の生活で大切な衣食住のなかでも、私が特に親しみがある食を極めたいと思いました。実家は3食手作りの和食が出てくる家庭で、それが当たり前の環境で育ちました。私自身は、早発閉経や更年期の症状を直接的に防ぐことができなかったのですが、人間ドックの数値などをみても問題はなく、基本的に健康なのはこれまで母が続けてきてくれた食の習慣のおかげだと思っています。家族はもちろん大事ですが、まずは自分を一番に大切にしてほしいです。