ニコニコ、漏洩した個人情報の拡散は「絶対に止めて」悪質な行為は削除申請や法的措置を行うと発表
6月上旬に発生したKADOKAWAグループを標的としたサイバー攻撃をめぐり、KADOKAWAは7月2日に「ランサムウェア攻撃による情報漏洩に関するさらなる犯行声明および当社グループの対応状況について」との文書を公表。同社グループ内で保有する情報を「さらに」流出させたと攻撃者側が主張していたことが明らかになった。 【画像】【公式発表】情報流出のお詫び(全2枚) 同時に、漏洩した個人情報のデータのダウンロードなどの行為について「マルウェア感染などの危険がありますので、ご注意いただきたく存じます」「上記のデータの拡散は個人情報を侵害し深刻な影響を及ぼす可能性があるため、SNS等による共有はお控えください」と伝えていた。 しかしながら、この発表が行われた2日以降よりグループ会社が運営する「ニコニコ」の登録ユーザーの個人情報と思われるデータや、同社教育事業「N高等学校」に関連するデータをスクリーンショットで公開する行為が散見。その多くはモザイク処理などを行っているものの、一部の投稿は出演者情報を原本そのままで共有し、面白おかしく仕立てるものも含まれており、一部からは批判の声も寄せられている。
流出にお詫びも「絶対に止めてください」厳正な対応を予定
こうした状況を受け、「ニコニコ」公式はXアカウントを更新。「犯人から公開された流出データを取得し、匿名掲示板やSNSで拡散している人たちがいます」として、「他者の個人情報を発信する行為は、その行為自体が罪となる可能性もあります。」「さらに情報流出の被害を拡大させ、多くの方々の事業や生活をおびやかし、今後類似の犯罪が増大する下地を生み出してしまいます。絶対に止めてください」と注意を呼びかけた。 また、流出した情報によって、関係者が二次被害を受ける可能性をあるとしたうえで、その対策の一環として「弁護士と協力し、悪質な情報拡散を行っている人には法的措置を行います」「ウェブ上で拡散されている情報については、ドワンゴでの巡回監視のほか、ご連絡いただいた情報をもとに、ドワンゴより各プラットフォームに削除申請を行います」と伝えている。 なお、本件における進捗としては、情報漏洩がフェイクである可能性もあるとして、「実際にどのデータが流出したのか、社内の記録と突き合わせながらの特定作業を行っています」と現況を共有した。