ワコールが提供する「SCANBE」に、新サービス「わたしを知る骨格診断」が誕生
3社で共同開発された同サービスでは、ワコールが以前から提供していた3D計測サービスにおける強みが生きている。 「技術的な部分では、弊社のワコール人間科学研究開発センターで開発したボディデータの分析技術がサービスに生かされています。 また、顧客起点のサービス設計も、弊社の強みが生きた部分です。東急プラザ表参道「オモカド」には『SCANBE』の旗艦店があり、そこで開発担当者自身が実証実験を行ったり、お客様の声を聞いたりしながら、本番サービスへと反映させていきました。 実証実験は1回だけでなく、業態や出店エリアなどの条件を変えて繰り返し行い、サービスをブラッシュアップさせていきました。地域による反応の違いが出るのではないかと思っていたのですが、大きな違いは出なくて。 お客様に同じように価値を感じていただけていると分かって、私たちとしてはとても自信を持って開発を進められる結果になりました」 「わたしを知る骨格診断」は、単にストレート・ウェーブ・ナチュラルのタイプの診断をするものではない。全身・肩まわり・バスト・腰まわり・脚と、からだのパーツ別に骨格タイプの特徴を知ることもできる。
「からだ分析は、実証実験でお客様からいただいた“パーソナライズされた結果を知りたい”というお声を基にして作りました。現在サービスを体験されているお客様にも一番人気のアウトプットになっています。 お客様のお声をサービスに反映させていくのは技術面での工夫が必要で、開発時にはそこが大きな課題になりました。 “お客様に本当に興味関心を持っていただけるのか”、“お客様が本当に感じているサービスの価値は何なのか”を、繰り返し考えながら開発を進めていったのですが、前例がなく、実装することも難しかったです。 お客様の求めるものと、技術面での課題にどう折り合いをつけるのか、3社で何度も議論し、代替案をいくつも出し合いました。 しかし、何度話し合っても行き着く結論は“お客様のお声に真摯に向き合い、サービスに反映させよう”で。一致団結できたからこそ、苦労を乗り越えて価値のあるサービスを作ることができたと思っています」 からだのパーツ別の細かな分析結果を見ることで、体験した人は「ストレートだと思っていたけど、私には意外とウェーブの特徴もあるんだな」といった新しい気付きを得られるだろう。洋服選びの幅も、広がるに違いない。 実際に、「お洋服選びの参考になった」 「おすすめのお洋服に合わせた下着選びも楽しみ」との声もあがっているそうだ。 「わたしを知る骨格診断」は、事前に実施した実証実験でのモニター調査で平均満足度4.38(5段階中)と高い評価を得ている。 「モニター調査に参加されたお客様の8割近くが、ワコールの3D計測を体験されるのが初めての方でした。『わたしを知る骨格診断』だけでなく、3D計測サービスに対しても価値を実感していただくことができました。 また、本番サービスローンチ後に体験いただいたお客様からは、“表現が直接的でなくてよかった”、“自分のからだのことをポジティブに考えられました”というお声もいただいています。 『SCANBE』の本質的な提供価値でもある、“お客様一人ひとりの感情に寄り添い、自分軸の選択を後押しする”という思想に沿って、お客様へのご提案や結果の表現についても、決めつけることはしないように気を付けています。 細かい部分ではありますが、表現の工夫にこだわっていることがお客様にも伝わっていて、本当にうれしいです」