【最新Q車事情「レストモッド最前線」国産車編】TOM’Sが取り組むトヨタ・ヘリテージモデルの「転生」に期待大!レースとカスタマイズのノウハウが、新たな価値を生む
Restore×Modified=レストモッドという新潮流
多彩なコンプリートカーが並んだ東京オートサロンTOM’Sブース。ひときわ異彩を放っていたのが、鮮やかなグリーンボディにTRD 3000GTスタイルをまとったJZA80スープラでした。トムス創業50周年を記念した新たな挑戦は、果たして今後、どんな展開を見せてくれるのか。旧車好きには興味津々な「これから」について、株式会社トムス 代表取締役社長 谷本 勲氏にお話をうかがいました。 【写真はこちら】「モノだけでなく、それを使った体験価値をセットで提供していきたいんです」── 株式会社トムス 代表取締役社長 谷本 勲氏(全16枚) 「ちょっと古いあの名車を、今さらだけど乗ってみたい」と思ったこと、ありませんか?旧車生活への憧れは、クルマ好きにとってもしかすると宿命的「恋煩い」みたいなもの??「IT化」「スマホ化」が進むデジタルな最新モデルたちとは違う、ほどほどアナログならではの「一体感」や「操っている感」に、たまらなく惹かれてしまうのかもしれません。 ひとくちに旧車趣味と言っても、昨今は多様化が進んでいるようです。雑誌由来の「オールドタイマー」的には、70年代以前のモデルを中心に楽しむのが一般的。一方で、80年代から90年代ごろの名車を楽しむトレンドもまた定着し、「ネオクラシック」とか「ヤングタイマー」などと呼ばれているようです。 そんな中でも数年前から注目度が高まっているのが、「レストモッド」です。可能な限り忠実にオリジナリティを追求する「レストア」から一歩踏み込んで、現代の技術や素材、スタイルなどを採り入れたモディファイとして、新たな潮流を生みつつあります。 2024年初頭に開催された東京オートサロン2024において、TOM’Sブランドでおなじみの株式会社トムス(以下、トムス)は創業50周年記念事業として、「レストア事業」に取り組むことを発表しました。 トヨタ車の車両の状態に合わせて、独自のチェックメニューで信頼性の高い修復、調整などクルマづくりを行う取り組みですが、そのメニューには「レストア」とともに「レストモッド」も用意されています。