30歳を迎えたヤニスが感じた“自身の変化”「今の僕はプレーを読み、落ち着いてできている」<DUNKSHOOT>
過去に2度、シーズンMVPに輝いた経験のあるミルウォーキー・バックスのヤニス・アデトクンボは、今季もリーグトップの平均32.5点に11.6リバウンド、6.2アシスト、フィールドゴール成功率61.1%と、超人的なパフォーマンスを披露。 【動画】ヤニスの“59得点ゲーム”ハイライト! チームは開幕から出遅れたこともあり、現地時間12月8日(日本時間9日、日付は以下同)時点でイースタン・カンファレンス6位の12勝11敗(勝率52.2%)にとどまっているが、個人としては充実のシーズンを送っているのは間違いない。6日に『NBA.com』が発表したMVP候補者ランキングにおいて、ニコラ・ヨキッチ(デンバー・ナゲッツ)に次ぐ2位につけていることも、納得の活躍と言えよう。 そんな“グリーク・フリーク”も、6日に30歳の誕生日を迎えた。自慢の身体能力に陰りが見え始めてもおかしくない年齢だが、本人としてはそれよりも、経験を積んだことでバスケットボールIQの向上や、メンタル面の安定を実感しているようだ。米メディア『Yahoo! Sports』のインタビューに答えたヤニスは、30歳を迎えたことによる自身の変化を語っていた。 「バスケットボールの面で、今の僕はプレーを読むことができていると感じている。自分の好きなスポットではものすごく良くなっているとわかっている。それに、今の僕は焦ったりせず、これまでよりも落ち着いてプレーできている。自分がいいプレーをしているのかはわからないけど、シーズンの終わりにどうなっているか楽しみにしていてくれ」 30歳を迎え円熟味を増しているヤニスに導かれたバックスは、ここ13試合は10勝3敗と調子を上げており、「エミレーツNBAカップ」においては4戦無敗の得失点差+50、イーストのグループBで堂々のトップに君臨。東のトップシードとして、10日にオーランド・マジックとの準々決勝を迎える。 昨年は準決勝敗退に終わったこの大会で、バックスを2代目NBAカップ王者へと導くことができれば、ヤニスの評価はさらに高まり、MVPの最有力候補に躍り出ることだろう。 文●秋山裕之(フリーライター)