小林製薬社長が会見「社会問題にまで発展していることを深くお詫びします」と謝罪 公表遅れについては「深く反省」
小林製薬社長が会見「社会問題にまで発展していることを深くお詫びします」と謝罪
小林製薬が製造・販売した「紅麹(べにこうじ)」商品による健康被害が拡大している問題で、同社の小林章浩社長らが29日午後、大阪市内で記者会見を行い、会見冒頭で利用者らに対し「非常に多くの皆様にご心痛、ご不安をおかけして深くお詫び申し上げます」と謝罪した。 【動画】小林製薬の小林社長が会見 「紅麹」商品による健康被害が拡大(2024年3月29日)
小林社長は会見冒頭で「腎疾患などの発生問題によりまして、非常に多くのみなさまにご心痛、ご不安をおかけしており、今回の件が社会問題にまで発展していることを深くお詫び申し上げます」と述べた。
また、1月に腎疾患の症例が報告されたのに、公表が3月22日になったことについては「厳しいご批判、ご指摘をいただいております。これらを真摯に受け止め、深く反省しております」と話していた。
同社は今月22日に今回の健康被害問題やサプリなどの自主回収などを発表した。その後、サプリを摂取して亡くなった人が判明し、同社の発表によると、28日午後10時の時点で死亡者数は5人。入院者数は114人となっている。
会見で小林社長は「日々多くの問い合わせやお叱りの声をちょうだいしております。弊社は今後も入院中、治療中の方をはじめ、お客様やすべての方について丁寧な対応を続けて参ります」と述べた。
また「加えて今回の事態の全容の解明、これ以上の被害の拡大防止と原因の究明、お客様への丁寧な説明と補償を含めた真摯な対応。品質管理体制や危機管理の改善。それらに社をあげて外部の専門家の知見にもしっかり耳を傾けながら、全身全霊取り組んで参ります」と続けた。