NVIDIA協力のバーチャルヒューマン「AI imma」とは何者か。日本語で会話を体験
「クリスマスのケーキを買おうと思っているんだけど、どんなケーキがいいかな」「フルーツたっぷりのケーキとかいいんじゃない?」 【全画像をみる】NVIDIA協力のバーチャルヒューマン「AI imma」とは何者か。日本語で会話を体験 これらは、AIスタートアップのAww(アウ)が手掛ける対話型バーチャルヒューマン「AI imma」との会話例だ。ディスプレイに映ったAI immaに話しかけると、その内容に応じた答えを返してくれる。 Awwは12月9日、AI immaの体験会を開催。会場では日本語と英語を話すAI immaとの会話を体験できた。
SNS中心に人気のバーチャルヒューマン「imma」
AI immaは、ピンク色の髪が特徴的なバーチャルヒューマン「imma」(イマ)をベースにしている。 immaは2018年に登場し、仮想キャラクターでありながらSNS上で多数のフォロワーを抱えている。例えば、Instagramのフォロワー数は39万人以上、TikTokのフォロワーは46万人以上(いずれも2024年12月10日時点)。 インフルエンサーとして、immaは企業とのコラボレーションでも活躍している。 ポルシェジャパンやコーチ(COACH)、野村ホールディングスなどがimmaを起用してきた。また、2025年の大阪・関西万博のスペシャルサポーター就任も決まっている。 実際の人間と見紛うようなimmaの外見や動きは、3DCGを作って動かす技術や、表情を司るフェイシャル表現技術などによるものだ。 Awwはこれらの技術を「マスターモデル」としてパッケージ化。さらに、2024年6月にはエヌビディア(NVIDIA)と技術提携を発表し、immaと生成AIの融合を図ってきた。 その取り組みの成果が、AI対話型バーチャルヒューマンのAI immaだ。2024年11月に開催された「NVIDIA AI Summit Japan」で初披露されたAI immaは、生成AIによる対話機能を持っている。
実際にAI immaと話してみた
今回、AI immaとの会話を体験してみて「雰囲気自体はリアルな会話に割と近い」と感じた。その動画がこちらだ。 AI immaのイントネーションは完璧ではないし、こちらの質問に対してしばらく間が空いてしまうこともあった。 しかし、会話で生じる微妙な「間」や体の揺れ、まばたきなどは、実際に人と話している時のものに近い。 そして、会話内容のバリエーションが豊富なことに驚かされる。 天気や好きな季節といった一般的なトピックはもちろんだが、AI immaが「SF映画」という単語に反応してクリストファー・ノーラン監督やスティーブン・スピルバーグ監督の名前を出すシーンもあった。
松本和大