落車骨折したバンクで通算100勝達成! 29歳レーサーが10か月ぶりの勝利に笑顔「相性がいいような悪いような」/松戸競輪
松戸競輪場のミッドナイト競輪「スピードチャンネル・スカパー杯(F2)」は16日に2日目を迎える。8RのA級準決勝に出走する渡邊颯太(29歳・静岡=109期)に話を聞いた。 今年の1月に当地で行われた開催での落車で長期欠場を余儀なくされた渡邊颯太。復帰後も本来の走りからは程遠かったが、近況は番手の選手の1着に貢献するなど着以上の走りを見せていた。 初日のレースは本命だった植原琢也に叩かれるもそのカマシが裸になり、渡邊が番手に嵌まる形に。カカリが上々だったために直線勝負に懸けて最後は頭まで届いた。 走り終えた直後は「もう展開1本です」と謙遜していたが、間違いなく脚は戻って来ている。 「車番が悪い中で中団を取ってくれた中西さんのおかげです。作戦の中では番手勝負も考えていたけど、落車のアクシデントで植原さんが1人で来てくれたのが全て。本当ならバック辺りから捲るのが理想だったけど今は自信がなくて直線で勝負しました」 この1勝で節目の100勝を達成し「松戸は決勝にも勝ち上がった事もあったけど、落車をしてしまって鎖骨を折ってしまった相性のいいような悪いようなバンク。その松戸でようやく100勝を達成できてよかったです」と10か月ぶりの勝利に笑顔を見せた。 選手にとっては1着が1番の薬。この1着を機に再浮上を図りたい。(アオケイ・松野記者)