「部下に言っていることができていない。一番苦を見るのが末端の人間で…」操業停止続くダイハツ九州 取引先にも波紋広がる
大分放送
ダイハツ工業の不正問題で大分県中津市のダイハツ九州では操業再開の見通しが立たず、取引企業も休業に追い込まれるなど波紋が広がっています。 【写真を見る】「部下に言っていることができていない。一番苦を見るのが末端の人間で…」操業停止続くダイハツ九州 取引先にも波紋広がる ダイハツ工業は安全性を確認する認証試験で不正を繰り返していたことが発覚し、12月20日から全車種の出荷を停止しています。これを受けて中津市にある子会社のダイハツ九州も1月末まで操業停止となり、2月以降の見通しも立っていません (田辺記者)「中津市役所では取引事業者を対象にした説明会が行われていて支援制度などが紹介されています」 中津市役所で9日非公開で行われた説明会にはダイハツグループと取引がある事業所3社が参加しました。説明会では県や労働局など4つの公的機関が雇用調整助成金や資金繰りなどの支援策を紹介したということです。 (下請け企業に勤務する男性)「不安も大きいですし、来月暮らせるのかなというレベルに到達すると思うんですよ」 ダイハツ九州の下請け企業に勤める30代の男性は年明けから休業状態に陥っています。休業中は基本給の9割が補償される見通しですが、残業がなければ生活費を確保できないのが実情です。すでに退職する同僚も相次いでいて、男性も転職を視野に入れざるを得ないと窮状を訴えます。 (下請け企業に勤める男性)「2月以降の操業も停止が続くようであれば現実的にも生活ができない。強い憤りしか感じないですよね。部下に言っていることが自分たちができていないんだろ。それで一番苦を見るのが末端の人間で一番先にきつい思いをするんだろ」 大分労働局にはこれまでにダイハツグループと取引がある企業から休業に関する相談が20件程度寄せられていて、さらに影響が広がる可能性があります。
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