マイチェン前のヴェゼルオーナーに朗報!専用ホイールは「剛性」で走りをグレードアップさせる
マイナーチェンジに合わせて誕生した専用設計アルミホイール
新作ホイール「MS-050」のコンセプトは、タイヤを使い切るためにはホイールもサスペンションパーツであるというものだ。 従来的には、アルミホイールはとにかく軽量で、強度が高いほど良いという考え方が主流だが、ホンダアクセスのアプローチは異なる。ホイール剛性をコントロールすることにより、コーナリング中などに、あえて”しならせる”ことによりタイヤの接地面圧を高めるという独自の思想により、このアルミホイールは設計されている。 適切な剛性を求めるためには、車両とのバランスも重要なファクターとなる。だからこそ車種ごとの専用設計とする必要がある。前述したようにヴェゼルについてはマイナーチェンジ前後でホイールに関するスペックは共通で、車両バランスも同等といえる。そのため、マイナーチェンジに合わせて登場した新作ホイールがマイナーチェンジ前のモデルにもマッチングするというわけだ。 前置きはさておき、さっそくワインディング的なカントリーロードで比べてみると、ひとつ目のコーナーで違いは感じられた。ハンドルを切り始めから、タイヤのしっとり感が異なるのだ。明らかに「MS-050」を履いているほうが、横方向のグリップが立ち上がるタイミングがはやい。街乗りの速度域なので絶対的なグリップの違いを感じるほどではなかったが、ハンドリングの気持ちよさという感性評価の部分において明確な違いがあった。
高速道路とワインディングで比較した結果は明確だった
つづいて、高速道路で走りを比べてみる。 最初に違いを感じたのはジャンクションの大きなコーナーを曲がっているとき。ホンダアクセスの純正アクセサリー装着車では明らかな後輪接地のよさがあった。これには専用アルミホイールの効果だけでなく、実効空力から生み出されたテールゲートスポイラーの整流効果も寄与していることは間違いない。 ヴェゼルのAWDはもともと直進安定性に優れている傾向にあるため、高速巡行ではホイールやスポイラーによる走り味の違いはそれほど感じられない、というのが正直な感想だったが、車線変更での動き出しやレーンチェンジ後の落ち着きのよさは、ホイールの剛性バランスとスポイラーの空力による効果といえそうだ。