水害時、給水していると泣き出してしまった子どもたち 困っていると、男子中学生3人組がやってきて…「胸が温かくなった」
「手伝ってもいいですか?」の声がけ
このときの出来事について、マイコさんに話を聞きました。 ー助けてもらったとき、3人の男の子たちに対してどう思いましたか?また、なんと伝えましたか? どうしようかと悩んでいるときだったので、感謝しかありません。重たい水を持つだけではなく、泣いている子どもたちにも声をかけてくれたおかげで、すっかり泣き止み、ご機嫌で連れて帰ることができました。 娘が手伝えるようにと、クーラーボックスを2人で難しい運び方をしていたことにも感服しました。娘は「お兄ちゃんのお手伝いをした!!」と大喜びでした。 しかし、きちんとお礼を伝える前に、走り去ってしまいました。「ありがとう、助かりました」の言葉しか伝えられなかったのが、今でも心残りです。せめて、暑いなかみんなを助けてくれる彼らに飲み物を渡したかったです。 ー男の子たちとはその後何か会話をしましたか?その際、どのような会話をしたのか教えてください。 その後、彼らとは会えていません。そのときは断水し始めたばかりでどこの施設も混乱し、保育所や学校など、臨時休校が多かったときなので、そのときを利用して手伝って回っていたのかもしれません。 その後は学校も再開し始めていたので、学校に通っていたのかもしれません。 ーこの体験を通して、何か意識していることや気持ちの変化などはありましたか? 困っている人に声をかけられる勇気や優しさに触れ、娘や息子にしっかりと伝えるようになりました。 実体験を通し、娘は困っている子がいると率先して声をかける優しい子に育ちました。 自分も困っている人がいると、少し、様子をみて助けを出せるようになりました。彼らのように「手伝ってもいいですか?」と声をかけると、応じてもらえやすいことを知りました。 ーこの経験を誰かに話したことはありますか?ある場合、どんな反応や返答がありましたか? 旦那と職場の人に話しました。「最近の若い子は人との繋がりがなくなっていると思ったけど、そういう子がいると希望がもてるよね、若い子に」と、みんなで笑い合いました。 ーこのような経験と同様、子育てをしていて大変なときはどんなときですか? 子ども2人を連れての買い物や病院、温泉などでの場面です。荷物もあるし、一気に2人を相手できないし。少しクールダウンさせる場所があれば別でしょうが、そういった場所はどこにもありません。 子どもが泣いたり、癇癪を起こしているとき、あらゆる手は尽くしてるのに、どうしようもないときが多々ありました。1人なら抱っこして落ち着けたり、甘やかしたりすることができますが、2人一気にだとそうはいかず…。子どもを連れての外出が嫌で、なるべく旦那がいるときだけにしていました。