15年以上に及ぶ路上生活と売春 ”睡眠不足になるほど客をとった” 姉への強盗殺人罪に問われた妹(52) 収入はほぼ知人の女に送金と証言 ふたりの不可解な関係
■知人の女が用意した携帯電話で売春 弁護人 送金したお金はどうしたのですか? 辻和美 被告 ―売春です 弁護人 売春していたのは岡村被告に返すためですか 辻和美 被告 ―(借金を)返済するためです 和美被告は、岡村被告に出会い系サイトを教えてもらい、岡村被告が用意した携帯電話を使って客を探した、と話した。 売春で得る収入は1人あたり3000円から1万5000円。生活費を抜いて残りは岡村被告やその家族の口座に送金していた。 弁護人 売春の収入、1人あたり1回いくら? 辻和美 被告 ―まちまちというか・・・やるあれにもよります 弁護人 安い人は 辻和美 被告 ―3000円ぐらい 弁護人 高い人は 辻和美 被告 ―1万5000円 弁護人 売春で得た金は生活費に使っていましたか? 辻和美 被告 ―あまり 弁護人 1日いくらで生活していましたか 辻和美 被告 ―1000円~2000円ぐらい 弁護人 残りは? 辻和美 被告 ―送金していました 弁護人 送金していた口座は6つですか 辻和美 被告 ―はい 弁護人 岡村被告と2人の子供の口座? 辻和美 被告 ―はい 弁護人 どの口座にいくら送金するか、誰が決めていましたか 辻和美 被告 ―岡村被告に聞いて入金していました。 弁護人 理由は? 辻和美 被告 ―それは岡村被告じゃないと分かりません。 ■「逃げようとしたこともあった」が・・・ 和美被告はその日の売り上げを、携帯電話を使って毎日、岡村被告に報告していたという。 弁護人 ―岡村被告に命じられていたから? 辻和美 被告 ―自分から 弁護人 「ホテルに入ります」「ホテルでました」という報告は? 辻和美 被告 ―していました 弁護人 どんな気持ちで暮らしていましたか 辻和美 被告 ―返すのに精一杯だったので、そこまで考えていなかったです 弁護人 家を借りる金は、岡村被告に送金しなければ、家を借りることもできたのではないですか 辻和美 被告 ―私の中では返すことが前提でしたので そして、岡村被告から逃げようとしたこともあったと、話した。 弁護人 岡村被告から逃げたいと思ったことはありますか 辻和美 被告 ―何度かありました 弁護人 何度か実行しましたか 辻和美 被告 ―客の家に一緒に住んでいたり、何回かありました 弁護人 どのくらいの期間? 辻和美 被告 ―長くて半年、短くて2、3か月 弁護人 岡村被告との連絡を絶って客の家に逃げ込んでいた? 辻和美 被告 ―はい 弁護人 見つからずにはすまなかったのですか? 辻和美 被告 ―はい、何か月か人の家にいる時にふと(岡村被告が)目の前に現れるというか、「なんしよん」というのが何度かありました