15年以上に及ぶ路上生活と売春 ”睡眠不足になるほど客をとった” 姉への強盗殺人罪に問われた妹(52) 収入はほぼ知人の女に送金と証言 ふたりの不可解な関係
知人の女と共謀して姉を殺害し通帳などを奪ったとして強盗殺人などの罪に問われているホームレスの妹、辻和美被告(52)。 【画像で見る】謎多き強盗殺人事件の裁判・事件現場 7月16日の裁判で、子供を置いて失踪しホームレスになったきっかけを、「パチンコによる借金」だと語った。失踪前から逮捕されるまで約20年、睡眠不足になるほど続けた”売春”では、その収入の大半を知人の女に送金したと証言した。 ■知人の女と共謀し姉を殺害し通帳など奪ったとされる、辻和美被告(52) 起訴状などによると、辻和美被告(52)は去年6月2日、知人の岡村恵美被告(47)と共謀して、福岡県水巻町の町営住宅で姉の辻つぐみさん(当時52)の首を圧迫して殺害し、通帳3冊と印鑑を奪った強盗殺人などの罪に問われている。 これまでの裁判で、和美被告は、岡村恵美被告との共謀と姉の殺害を否認。単独で行った「強盗事件」だと主張した。 7月16日の公判では、証言台に立った和美被告に対し、事件当日の行動に加え、これまでの生活にも質問が集中した。 ■なぜ家族の前から失踪しホームレス生活になったのか 検察官 2002年頃借金をするようになりましたか 辻和美 被告 ーはい 検察官 何で借金を作りましたか 辻和美 被告 ーギャンブルです、パチンコです 検察官 大体いくらぐらいですか 辻和美 被告 ー200万円とか 法廷での証言によると、和美被告は、夫(当時)と2人の子供と福岡県水巻町の団地に暮らしていたころに、ストレス発散のためパチンコにはまった。夫(当時)は長距離トラックの運転手で、家に帰るのは月に1~2回。家庭のことや子育ての悩みから、子供を家に置いて毎日、閉店までパチンコに興じていたという。 辻和美 被告 「いろいろ家庭のことであったり子供のことであったり。ずっと旦那が近くにいるわけではないので子供には私しかいないので、なんかかんか、ちょっとした悩みぐらいはありました」 和美被告は、借金が返せる額ではなくなったことから、2008年に家を出てホームレス生活を始めたと話した。 実は、家を出る4年ほど前から和美被告は、勤務先で知り合った岡村被告に金を振り込むようになった。まだホームレスになる前の2004年から2008年までに、1400万円以上が送金されていた。