「一撃必墜」問題ない 市長、陸自パレードのぼり
3日に行われた石垣島まつりのパレードに参加した陸上自衛隊石垣駐屯地が「一撃必墜」と書いたのぼりを掲げて行進し、反対派から「祭りにふさわしくない」と反発の声が上がっている。 石垣市の中山義隆市長は21日の記者懇談会で認識を問われ「問題ない」との見方を示した。 自衛隊のパレード参加に対しては、石垣島の平和と自然を守る連絡会が市に認めないよう要請した。 パレードののぼりに関し、県紙「沖縄タイムス」は社説で、旧日本軍の「一人十殺」という合言葉を挙げ「のぼり旗は、そうしたことを彷彿(ほうふつ)とさせる。地域の行事に自衛隊が参加することはこれまでもあったが、今回のように軍事色を前面に出すのは異例」と批判した。 市は自衛隊の参加には問題ないとの姿勢で一貫している。 中山市長は記者懇談会で、パレードで陸自が掲げたのぼりについて「相手から撃たれたもの(ミサイル)は一発で落とすという専守防衛の意思を表明するものだと思う。戦争を賛美する話ではない」と述べた。