小池都知事が記者会見5月15日(全文2完)トンネルは残念ながら続いている
9月入学反対派の声をどう受け止めているのか
The Interschool Journal:すいません、The Interschool Journalの平松と申します。2点伺いたいんですけれども、知事は9月入学に関してグローバルスタンダードという観点から賛成されていると思います。実際、萩生田大臣も述べているとおり、かなり無理をしないと、残り期間で休校中分の分も含め学習内容を履修していくというのはなかなか困難だという点から、9月入学への移行を求める声もあります。 一方で学費の負担の面や、特に未就学児童の保護者からは学年区切りが変わり、人数が1.4倍になる学年の子供たちは、将来的に受験や就職で不利になるのではないか、また、年中さんからいきなり1年生になってしまうことで子供たちが大きなストレスを感じるのではないかとの強い懸念の声があります。ある保護者は、学習面での影響が少ないという理由で未就学児の世代で帳尻を合わせようとするならば、政治による子供への暴力、有名知事のパフォーマンスとして、やる意味が分からないと述べています。 こういった未就学児保護者の声、9月入学反対派の方の声、知事としてどう受け止められていますか。また、国のほうにどう働き掛けていかれますか。そして都としてどういう、今後こういった問題に対処していくに当たって、9月入学導入に当たって、どういう政策パッケージを考えていらっしゃるのか伺いたいと思います。
日本の制度を変えていく1つのきっかけになる
小池:9月入学については、先日も総理自ら、有力な選択肢の1つというふうに述べておられます。萩生田大臣も、9月入学ということについても、メリット、デメリット、これまでもずいぶん研究もしてこられたということであります。9月入学というのは、ある意味、社会システムを変えるということにもなります。これによって、会計年度も変えるのかどうかも含めてかもしれませんけれども、やはり大きな、日本の制度を変えていく1つのきっかけになるのではないかというふうに思います。 今、唯一聞かれてないのが、子供さんの意見だと思うんですね。私もグローバルスタンダードという話もしてますけれども、子供さんにとってはあまり、グローバルスタンダードって何っていうところになるかもしれません。そういったことも含めて、今、これからいろいろと有識者の方々含めて検討されるということですけれども、ただ、これは1つの大きな新しい日本の当たり前をつくっていくかもしれない。 明治時代のころは9月入学だったと。これが当たり前だったわけですね。今4月が当たり前だと思っているのは、ひょっとしてこの間だけの話かもしれません。いずれにしましても、これから多くの方々からもお話を聞きながら、それから子供さんの声もどこかで聞いてあげたほうがいいんじゃないかなと。あまり子供の話は出てこないですよね、この9月入学については。子供さんからすれば考えたこともなかったかもしれませんけれど。そういう意見も含めてきちんと聞いてあげて、そして新しい当たり前づくりの1つの柱にもなり得るのかなと思っています。そのために不利になるというようなことがないように、この間、教育に関係している方々を含め、いろんな議論を経て結論を出されたらいいのではないか、こう率直に思っております。以上です。 記者:知事、もっと長くやりましょうよ。 男性:東京都からご案内をいたします。東京都からご案内をいたします。 記者:吉村知事は1時間半やってますよ。全員やってますよ。吉村知事、見習ったらどうですか。 男性:定例記者会見は終了いたしました。定例記者会見は終了いたしました。どうもありがとうございます。 男性:記者会見は以上でございます。広報課から2点ほど皆さまにご連絡がございます。先ほどお配りしたスライドにですね。ただ今から職員が配布をさせていただきます。スライドに一部訂正がございますので、ただ今から配布をさせていただきます。 (完)【書き起こし】小池都知事が記者会見5月15日