Notion新機能発表会の4つのトピック。フォームから収益化、オフラインモードなどを今後提供へ
ドキュメントツールの「Notion(ノーション)」は10月24日(現地時間)、アメリカ・サンフランシスコで同社初のリアル会場開催の発表会「Make with Notion」を実施した。 【全画像をみる】Notion新機能発表会の6つのトピック。フォームから収益化、オフラインモードなどを今後提供へ 新製品であるメールサービス「Notion Mail」のほか、Notion本体の機能アップデートを多数発表した。 発表会に登壇したNotion CEOで共同創業者のIvan Zhao(アイバン・ザオ)氏は同日の基調講演で、改めて2020年では全世界100万人程度だったユーザー数が、2024年に1億人を突破したことについて触れた。 トヨタ自動車など大企業での利用も増えていることについても触れ、この成長スピードを維持しながら、製品のクオリティーを高めていく方針を示している。
1. Notion内に保存できる「フォーム」機能が登場
今後順次展開されるNotion本体の新機能は大きく分けると4つある。 1つ目は「フォーム(Form)」だ。いわゆる「Google フォーム」や「Microsoft Form」などと同様の機能で、アンケートやイベントの出欠席などを集めるためのツールだ。 回答必須項目かどうか、回答方式はテキストなのか選択式なのかなど、細かな設定ができる。 入力された情報はNotion内のデータベースとして保管されるため、一覧表示をしたり、そのまま仕事のタスクに使ったり、8月に実装された「チャート(Chart)」機能でグラフ化することもできる。 前述の競合サービスも各社の表計算ソフトで分析できるが、Notionユーザーであれば、自分のドキュメントやチームのナレッジベースの溜まった同じワークスペース内で操作・処理できる点が利点と言える。
2. 使いやすい配置を作る「レイアウト」や「カスタム絵文字」
データベース関連のもう1つの新機能が「レイアウト(Layout)」だ。 Notionのデータベースは簡単に言えば「ページの集合体」だ。ページごとに作成日や作成者、ユーザーが作成したさまざまなプロパティーという項目を持っており、プロパティーを使って並び替えや分析ができる。 Notionは機能の柔軟性から人やチームによっては日記や読書感想文などのシンプルなドキュメントの集合体、Wiki、タスク管理などさまざまな使い方をされている。 ただ、従来はデータベース内のページの見た目の自由度はあまり大きくなかった。今回のレイアウト機能は、データベース内のページの外観、プロパティの表示位置などを細かく設定できる。 こだわり派のユーザーにとっては、使い込みたくなる機能になりそうだ。 ちなみに、レイアウトの発表時に絵文字機能の改善も発表された。絵文字入力画面では「タブ」で絵文字が整理されたほか、Slackなどのようにユーザーが任意に絵文字を作成できる「カスタム絵文字」にも対応する。