アルカラス16強 右脚に不安もナダルとのダブルスには「間に合わせるつもり」<男子テニス>
パリオリンピック
パリオリンピック(フランス/パリ、レッドクレー)は29日、テニス競技の男子シングルス2回戦が行われ、第2シードのC・アルカラス(スペイン)が世界ランク28位のT・フリークスポール(オランダ)を6-1, 7-6 (7-3)のストレートで破り、オリンピック初出場でベスト16進出を果たした。 【一覧】パリオリンピック テニス 全種目ドロー 世界ランク3位で21歳のアルカラスは今季、3月のBNPパリバ・オープン(アメリカ/インディアンウェルズ、ハード、ATP1000)で優勝すると全仏オープン(フランス/パリ、レッドクレー、グランドスラム)を初制覇。さらに今月のウィンブルドン(イギリス/ロンドン、芝、グランドスラム)で2連覇を達成した。 今大会1回戦では世界ランク275位のH・ハビブ(レバノン)を6-3, 6-1のストレートで下し初戦突破を決めていた。 2回戦、第1セットでアルカラスは2度のブレークに成功し先行。第2セットでは4-5で迎えた第10ゲームでセットポイントとなるブレークポイントを握られるも、これをセーブする。また、右脚の治療のため一時コートを離れるなど嫌な流れになりかけたが、タイブレークでは4度のミニブレークに成功し、1時間48分で勝利を決めた。 男子プロテニス協会のATP公式サイトにはアルカラスのコメントが掲載されている。 「この(脚の)痛みは普通なんだ。以前にも内転筋に痛みを感じたことがある。この痛みとの付き合い方は知っている。大事には至らないと思うから、明日のダブルスには間に合わせるつもりだよ」 アルカラスは今大会、シングルスだけではなくダブルスにも出場。ダブルスではR・ナダル(スペイン)とペアを組み参戦しており、2回戦に進出。2回戦ではW・クールホフ(オランダ)/ フリークスポール組と顔を合わせる。 「ダブルスをプレーすることに慣れていないんだ。でも、ダブルスをプレーするのは本当に特別な瞬間。僕はダブルスをプレーするのが大好だから、シングルス、練習、ダブルスと、準備は少し厄介かもしれない。でも、両方でベストを尽くしたいんだ」 シングルスでは3回戦で世界ランク66位のR・サフィウリンと対戦する。サフィウリンは2回戦で同36位のT・M・エチェベリー(アルゼンチン)をストレートで下しての勝ち上がり。