涙のカミングアウトから3カ月。AAA與真司郎が思う“自分らしく”生きるために必要なこと
自分らしく生きるため、メンタルヘルスもオープンにしたい
――最近は「多様性」も社会のキーワードになっています。多様な生き方を尊重する社会にしていくには何が必要だと思いますか? 人を自分の尺度でジャッジしないこと。ロサンゼルスに住んで思うのは、日本人は本当に優しくて人のことを考えて行動できる人が多いですよね。その反面、人の目を気にしすぎてしまう人も多い。でも、たとえジャッジされても「何か問題でも?」と言えるくらいの気持ちでいることも大切だと思います。 SNS時代、芸能人でなくとも人からジャッジされてしまう場面があるので、自分をしっかり持っていないと簡単に精神を病んでしまう世の中ですよね。だからこそ、メンタルヘルスに関してはもっとオープンに話せる環境になることを望んでいます。 アメリカではセラピストやカウンセラーに相談するのが当たり前です。調子が悪いときはもちろん、調子が良いときも話しに行きます。僕も何回か受けたことがあるけれど、話した後はスッキリします。セラピーやカウンセリングに関して、日本はまだオープンではない気がしますが、「セルフケアできていいね」くらいの感覚になれば素敵ですよね。 ――オンラインサロン『You Only Live Once』の開設おめでとうございます! どのような思いで立ち上げられたのですか? 僕はロサンゼルスの地で助けられたので、カミングアウトする前から何か悩みを抱えた人の助けになりたいと考えてきました。ただ、カミングアウトした時はすべてが終わってしまう可能性もあったので、こうした取り組みができるとは想像もしていなかったです。 オンラインサロンには「LGBTQ+」や「メンタルヘルス」などのトピックがあるのですが、みんなが相談し合っている素晴らしいコミュニティになっています。僕もおもしろい動画を上げたり心に響くような名言をシェアしてみたり、少しでも前向きになれるコンテンツを考えているところで。「嫌なことがあってもここに来ると安心できる」とか「ひとりぼっちじゃない」とか、そう思ってもらえる場所にしたいです。 ――最後に、與真司郎としてどんな人生を歩みたいかお聞かせください。 今まで葛藤してきたので、自分らしく楽しんで生きることが一番です。自分が悩んできた分、人には同じような思いをしてほしくはないので、僕の存在によって一人でも多くの人が救われれば嬉しく思います。 歌も何を歌えばいいのか悩んでいましたが、今は見えてきたものもあります。歌だけじゃなくトークでも人を勇気づけられるかもしれないので、カタチにはこだわりません。今までは「AAAだからこうしないといけない」と自分でリミットを設けていました。でも今は「自分が好きなことをやって、それを受け入れてくれる人がいたら嬉しい」という感覚で歩んでいます。 まずは自分が前を向いて人生を楽しまないと、応援してくれる人に伝わってしまいますからね。みなさんも、自分らしく生きてください! 取材日:2023年11月2日