<日本一へ・市和歌山>選手紹介/9 /和歌山
◇声響かせてチーム鼓舞 鎌田城太郎選手(2年) チームのムードメーカー。昨秋の公式戦は出番がなかったが、ベンチから「よっしゃナイスボールや」「打っていこーかー」と大きな声を出して仲間を鼓舞した。「チームが苦しいときに支えるのが自分の役目」 小学生の時は主将として全国大会で優勝した。中学もレギュラーで、高校で初めて控えを経験した。「チームのために動いている控え選手の気持ちが初めて分かった」。レギュラーでないのは悔しいが、「自分にできることをやる」と切り替え、練習でも1番大きな声を出している。 センバツは新型コロナウイルスの影響でブラスバンド演奏は禁止に。「甲子園では自分の声を響かせて、仲間に力を与えたい」 ◇攻守研究熱心な努力家 井戸敬大選手(2年) 「どうやったらヒットが打てるか、打球を遠くに飛ばせるか」。プロ選手の打撃フォームをまねしたり、仲間に自分の動画を撮ってもらったりして理想の打撃を追い求めている。 バットはボールを上からたたきつける軌道が良いとされ、素振りの際にその軌道が変わると、「感覚で分かって自分で修正できるようになってきた」という。 苦手な守備は、プロ選手のプレー動画をスロー再生し、捕り方や送球までの動きを細かく分析して参考にしている。攻撃でも守備でも研究熱心な努力家だ。 公式戦は代打で2回出場したが、安打は打てていない。「甲子園で1本打つ」と意気込む。