神奈川・慶応、第2セット奪うも熊本・鎮西に惜敗 8強進出の夢持越し 春の高校バレー
ジャパネット杯「春の高校バレー」第77回全日本バレーボール高等学校選手権大会(産経新聞など主催)は7日、東京体育館(東京都渋谷区)で男女3回戦などが行われた。神奈川県勢で唯一、勝ち残っていた男子の慶応は鎮西(熊本)に惜敗、準々決勝進出はならなかった。 【写真】試合に敗れて肩を落とす慶応の選手ら 「鎮西戦がすべて。ここで勝てば流れに乗れる」。左足首骨折が完治していない3年生セッター、松田主将が今大会初めて先発出場した。頼もしい司令塔の存在がチームを鼓舞した。 リベロの井上は「3年間でベストのゲームに」と意気込み、ボールを粘り強く拾う。松田が縦横無尽にトスを上げ、江原、佐藤の両2年生エースが次々と強打を放つ。 第1セットを奪われ、後がない第2セット。橋本らが速攻を連発して相手の連続得点を許さない。流れを手繰り寄せ、奪い返した。勝負の第3セットは激しい打ち合いになるも、ジュースの末に惜敗した。 鎮西は3年連続4強以上、2017年度大会で日本一に輝いた強豪。悔しさとともに手応えもあった。慶大進学後もバレーを続ける松田は「悔しさを忘れず、来年こそ悲願の8強に」。〝夢〟を後輩へ託した。(山沢義徳) ●慶応・渡辺大地監督「力を出し切り、ウチらしい試合だった。2年間チームの中心だった松田は卒業するが、成長した下級生が引き継いでくれるはずだ」