日産とホンダの“戦略的パートナーシップ”、三菱も加わり3社での協業を模索へ。電動化・知能化などの領域で知見を共有
8月1日、日産自動車と本田技研工業と三菱自動車工業の3社が、自動車の知能化・電動化に向けた戦略的パートナーシップを結ぶことが明らかとなった。 【動画】レッドブル、市販ハイパーカーRB17を公開。その性能はF1マシンと同等? このパートナーシップに関しては、今年3月に日産とホンダの2社によって覚書が締結されていた。この覚書を通して両社は「カーボンニュートラルおよび交通事故ゼロ社会に向けた取り組みのさらなる加速を目指し、環境対応技術・電動化技術・ソフトウェア開発などの領域での協業を見据え、幅広いスコープでの検討・協議を進めている」としていたが、この度その輪に三菱も加わることになった。 三菱も加わっての3社での協業になっていくことで、新たな知見や強みが加わることはもちろん、「三社でしか生み出すことのできないさらなるシナジー効果と、新たな事業機会が得られること」を目指していくという。 この発表に際し、3社の社長がそれぞれプレスリリースにコメントを寄せ、パートナーシップの進化や加速に対する期待感を述べた。 ■日産自動車株式会社 代表執行役社長 兼 最高経営責任者 内田誠 「ホンダと日産との戦略的パートナーシップに、新たな仲間を迎え入れることを大変嬉しく思います。三菱自動車は独自の技術や知見を有し、これまでも日産のパートナーとして協業を進めておりますが、三社が協業することで本パートナーシップをより大きな価値を生み出すものへと進化させ、お客さまの多様なニーズにお応えする各社ならではの商品やサービスの実現が期待されます」 ■本田技研工業株式会社 取締役 代表執行役社長 三部敏宏 「100年に一度と言われる自動車業界の変革期において、日産とホンダがこれまで培ってきた技術や知見の相乗効果に加え、三菱自動車の強みと経験が加わることで、グローバルでの電動化や知能化に関する各種課題がよりスピード感を持って解決され、トップランナーとして社会変革をリードしていけることを期待しています」 ■三菱自動車工業株式会社 取締役 代表執行役社長 兼 最高経営責任者 加藤隆雄 「日産・ホンダ間で協業検討が進められてきましたが、今回、当社もこの検討の枠組みに参画することとしました。電動化と知能化といった技術革新によって変化が激しい今日の自動車業界において、パートナーとの協業は不可欠です。今回の3社間での検討による協業を通じ、さまざまな分野において新たな可能性を見出せるものと信じています」
motorsport.com 日本版
【関連記事】
- ■グリップ走行のレーサーがドリフトやって、悪影響にならない? むしろメリットを感じる大嶋和也「今まで『ヤバい!』と思っていたものが怖くない
- ■プロvs素人、データを重ねたら一目瞭然! フォーミュラカー走行で実力差の出るポイントは一体どこなのか
- ■自動車レースはゴルフのように男女別にすべきか。“変革期”の今だからこそ聞く、女性モータースポーツ界の目的地
- ■国産の“次世代フォーミュラカー”製作を公表した日本自動車レース工業会に聞く。既に空力設計に着手……目指すはスーパーフォーミュラでの採用か?
- ■佐藤琢磨、HRCアドバイザー就任も“和製ヘルムート・マルコ”には「絶対なりたくない!」 若手ドライバーの自発的アプローチに期待