「よっぽどしんどいなら辞めていい。輝ける場所は他にある」土佐兄弟が今悩む学生に伝えたいこと #今つらいあなたへ
「高校生あるある」を題材にしたネタが、TikTokやYouTubeでティーンを中心に人気を集める土佐兄弟。しかし、学生時代は部活の友だちとの人間関係や将来の進路などあまり人に話せない悩みもあったそう。そんなおふたりに、当時の思い出や葛藤、夏休み明けに学校に行きたくない学生に伝えたいことを聞きました。(Yahoo!ニュース Voice)
人間関係や敷かれたレールから外れられない葛藤。なかなか相談できなかった当時の悩み
――学生生活を送る中で、ひどく落ち込んだり、悩んだりした時期はありましたか? 有輝さん: 高校時代、サッカー部で仲の良かった友だちと仲違いしてしまったことがあって。人間関係が悪くなると、本当に毎日が楽しくなくなるんですよね。気にしすぎる性格もあって、そのときは夜も眠れなかったです。3カ月くらい経ったときに、自分からその友だちに「こういうのやめようぜ」と声をかけて元の関係に戻れたんですけど。それまでは何かがつっかえてるような感じで、ずっとモヤモヤしてました。 卓也さん: 僕は高校3年生の頃から、芸人かバンドか、ちょっと変わった仕事をしたいとは思ってたんです。でも、周りの友だちはみんな大学に行くし……。当たり前のように敷かれたレールを崩せない葛藤がありましたね。でも、親には言い出せなかったです。素直に話せば、受け止めてくれたとは思うんですけど。 有輝さん: 誰かに相談するって、難しいですよね。悩みを話すのってかっこ悪いとか、笑われたりしたら嫌だなとか思っちゃうから。人間関係がぎくしゃくしていても、親に「学校どう?」と聞かれたら「楽しいよ」って答えてた気がします。 ――今の時期、「夏休み明けに学校に行きたくない……」という学生は多いかと思います。夏休み明けに学校に行きたくないときに、おふたりならどう対処されますか。 卓也さん: わかるわぁ。僕も行きたくなかったです。 有輝さん: 行きたくないですよね。1カ月半も休んだ後に「行きたい」と思える方が不思議です 。(笑) 卓也さん: 学校に行きたくないときは、何か一つでも行きたい理由を見つけるのがいいんじゃないかと思います。例えば、久しぶりに友だちに会えるとか、勉強が好きならまた勉強できるとか……。一つでも「行ってもいいかな」と思える理由を見つけられると、それがモチベーションになるんじゃないでしょうか。でも、学校に行きたい理由が一つも見つからないのであれば、行かなくてもいいと思います。 有輝さん: そうですね。「自分は何も悪くないのに、なんでこんな思いしなきゃいけないんだ」と思うくらいだったら、辞めちゃえばいいと思います。必ずしも学校に行って戦うだけが選択肢じゃない。よっぽどしんどいならね。学校に行くよりも学校に行かないという選択の方が勇気と覚悟がいることですから。 僕自身、大学を2年ほどでやめてお笑い芸人になってるんですが、大学を辞める決断をするのはめちゃめちゃ怖かったんです。でも、その選択を成功にするのは自分次第というか。選択肢はいくらでもあるし、今はスマホ一つでどんな選択肢も見つけられる時代。きっと各々が輝ける場所があるはずだし、それを正解だと思える日がきっと来ると思います。