〈食べログ3.5以下のうまい店〉この肉は白飯泥棒! 老若男女を虜にする上北沢の名焼肉店
小関さん「京王線沿線で焼肉店を探していた時に、“鳥取いなば万葉牛”というキーワードにヒットし、万葉牛専門店「ロース松葉」を発見しました。当日、万葉牛4種盛りをいただいたのですが、脂質がさっぱりしていて「これは霜降りでもおかわりできるな」とおかわりした覚えがあります。本当に「鳥取いなば万葉牛」がおいしかったので、実は昨年、鳥取県鳥取市の万葉牛を肥育する「いかり原牧場」の生産者を訪ねたほどです。」
「鳥取いなば万葉牛」は、谷口畜産の谷口拓也氏をはじめとする6農場の指定生産者が、昔ながらの飼料を与え、長い期間をかけて肥育する黒毛和牛を、鳥取市の牛肉販売「はなふさ」がブランド化した鳥取県の銘柄和牛。年間出荷頭数はわずか220~230程度という、高品質で希少な牛肉だ。脂のうまみがありながらも、くどさのないあっさりとした味わいが特徴で、品評会でも数々の実績をあげている。
ロース松葉では、常連客の元スポーツ選手を通じての縁で「鳥取いなば万葉牛」に出会い、6年前から提供をスタート。万葉牛の中でも、サシが細かく口当たりがいい雌牛のみを仕入れている。 その希少性とおいしさから、繁華街の高級店では100g 3万円ほどで提供されているものを、同店では2,000円台でいただけるのだから、かなりのお値打ちだ。
小関さん「都内で鳥取の銘柄牛「鳥取いなば万葉牛」を食べられる希少な万葉牛専門店です。霜降りの部位でも脂のうまみを持ちながら、融点が低く、キレが良い脂。ぜひ、あっさり溶けていく口溶けを体験してほしい。まだ、あまり知名度は高くないかもしれませんが、実は鳥取県は隠れ和牛王国。今も続く全国和牛能力共進会の第1回大会(1966年)、通称、和牛オリンピックで、肉牛区(発育能力の高い牛)で、一等賞を獲得した種牛が鳥取の「気高号」なんです。」
店主の松葉栄夫さんは焼肉店で15年間修業を積んだのち、2015年8月に同店をオープン。親しみやすい町焼肉の店をやりたいとの思いから、オープン当初は銘柄にこだわらず、一定ランクの肉を安く提供していたそう。しかし、思うように顧客が定着しなかったため、いい牛を探していた時に「鳥取いなば万葉牛」に出会った。