“ドイツ戦の冨安健洋”を想起。マリ戦での高井幸大の大胆かつ冷静なチャレンジは見事のひと言だった【パリ五輪/コラム】
大畑歩夢の守備も称賛に値
現地時間7月27日に行なわれたパリ五輪のグループステージ2戦目、日本はマリに1-0と勝利。無傷の2連勝で決勝トーナメント進出を決めた。山本理仁の決勝弾、GK小久保玲央ブライアンの好守、マリのPK失敗にスポットが当たりがちの一戦で忘れてはならないのが、結果的に無失点に抑えたDF陣の奮闘だ。 【厳選ショット】残り8分、繋いで押し込んだ決勝点!PKのピンチを切り抜け準々決勝進出!|パリ五輪GS第2節 U-23日本1-0U-23マリ なかでも感動したのはCB高井幸大のパフォーマンス。パラグアイ戦に続きコンディションが良く、それを証明するかのように1対1の対応などで素晴らしいディフェンスを見せた。 そんな高井のハイライトは56分。日本の最終ラインの裏に抜け出したディアラに追いつき、正当なチャージでピンチの芽を摘む。大胆かつ冷静なチャレンジは見事のひと言。細かいシチュエーションはさて置き、その追い込む姿は“ドイツ戦の冨安健洋”(サネにゴールをさせなかったあの守備)を想起させるものだった。 そしてもうひとり、大畑歩夢の粘り強い守備も称賛に値した。中に切り込ませないようにしながらディレイする賢さ、屈強なマリの選手にも当たり負けしなかったフィジカルなど、ポジティブなファクターを存分に見せつけてくれた。 GK小久保のセーブに救われた場面はもちろんあるが、最後まで集中して戦った高井や大畑にも大きな拍手をおくりたい。特に...。 U-20ワールドカップ、U-23アジアカップを経て、パリ五輪でも逞しい姿を見せつける高井。チームが上位進出するようなら、海外クラブから声がかかってもおかしくはない。 文●白鳥和洋(サッカーダイジェストTV編集長)
【関連記事】
- 「クソだ!戦術も技術も何もない」3月に勝った大岩ジャパンに敗戦! ATのPKも失敗でマリのファンは激怒「このチームは残念すぎる」「あまりにも多くのミスを犯した」【パリ五輪】
- 「腹立たしい」「大失敗」「日本に驚かされた」大岩Jにマリが敗戦でアフリカのメディアは不満爆発! 判定に怒り「強盗だ。大畑の明らかなチャージにPKの笛が鳴らず」【パリ五輪】
- 「神がかっていた…」激闘の末にマリを撃破した大岩ジャパンの“勝ちっぷり”に中国メディアも驚嘆!「最終盤はあまりにも劇的」【パリ五輪】
- 日本の劣勢をひっくり返した救世主。マリ戦で感動を呼び込んだ山本理仁の一撃はいわば団結力の証【パリ五輪/コラム】
- 「時代は変わったなー」日本対マリはブラジルの女性審判団が担当。気品あるコスタ副審が話題「すごいな」【パリ五輪】