今季も先発のやりくりが大変なドジャースのロバーツ監督

　ドジャースの先発フラハティが14日のブレーブス戦に先発し、今季最短3回4失点KOされた。試合前にエース右腕グラスノーの右肘故障が判明し、今季絶望的というニュースが入ったばかり。先発不足が深刻なチームにとって、10月のプレーオフへ不安が募る。 　ロバーツ監督は試合前、曇り顔だった。前日に実戦形式の投球練習「ライブBP」を急きょ回避したグラスノーに右肘の故障が判明した。故障歴が多く、「ガラスの右腕」という評価を払拭したかったグラスノーだが、今季も大事な時期に投げられない可能性が高い。監督は「おそらく、今季は無理だろう。大きな痛手だ」と嘆いた。 　昨年、シーズンで圧勝したものの、大事な10月に先発の頭数が足りず、プレーオフでダイヤモンドバックスに3連敗を喫して早すぎる幕引きとなった。オフ、山本由伸、グラスノーの両投手を約650億をかけて獲得したのも、プレーオフで絶対的な投手が欲しかったからだ。 　だが、今季も同じような危機的状況に陥る事態となりつつある。復帰して好投した山本由伸は希望の光だが、プレーオフの1番手になりそうなフラハティはこの日、打ち込まれた。そして、3番手以降は不透明だ。負傷者リスト入りしているカーショー、ストーンはまだ今季中の復帰を目指す構えだが、復帰しても怪我明け。ビューラー、ミラーは絶不調で、今季メジャーデビューのナックは経験不足が否めない。 　ロバーツ監督は「私はまだ自信を持っている。 優勝への道は一つだけだとは思わない。我々は今いる選手たちで戦うつもりだし、誰が出場しても自信はある」と話したが、こわばった表情は消えなかった。