阪神が怒濤の5連勝で70勝到達!首位巨人に1・5G差 九回にダメ押し一挙4点のビッグイニング 佳境で岩崎温存にも成功
「中日3-8阪神」(18日、バンテリンドーム) 阪神は試合前までリーグ1位の防御率1・14を記録していた難敵・高橋宏を打ち崩し、5連勝。巨人に次いで70勝に到達し、逆転連覇へ怒濤の勢いを見せている。首位・巨人は引き分けで優勝マジック「9」が点灯したものの、ゲーム差を1・5へ縮めた。 【写真】もはや仏頂面 ベンチに戻る村上に渋い表情を見せる岡田監督 打線は二回1死、佐藤輝が高橋宏から右翼フェンス直撃の二塁打で好機を演出。続く前川が3戦連続打点となる適時中前打で先制に成功した。 四回には先頭の佐藤輝が右前打で再びチャンスメーク。前川は中飛も、坂本が中前打を放ち1死一、三塁となると、木浪の二ゴロの間に2点目を挙げた。なおも2死二塁で、先発の村上も適時右前打を放ち、3点にリードを拡大した。 七回には2番手の清水から近本の中前打、中野の犠打、森下の右前打で1死一、三塁とし、大山の三ゴロの間に追加点を挙げた。九回には佐藤輝の適時二塁打などで一挙4点のビッグイニングを作って押し切った。 今季初の猛打賞、プロ初となる4安打の坂本はヒーローインタビューで「ホッとしてます。それだけです」と笑みを浮かべた。マスクをかぶっても「ブルペンで村上がすごい緊張していたので、1球目にスローカーブを投げさせて。空気を変えるという意味でサインを出しました」と語り、「やっぱり大事な時期に思いを込めて打席に立っているので。それが一番大事だと思います。勝つために、自分のために、チームのために、内容のある打席を多く。みんなやってますし、自分だけじゃない」と力を込めた。 村上は三回まで完全投球を披露。しかし3点リードの四回、先頭の岡林に四球を与えると、福永に適時三塁打を許した。さらにカリステの一ゴロの間に三走・福永が生還し、1点差に。その後も安打を浴び、2死一、三塁とピンチは続いたが、板山を空振り三振に。5回4安打2失点の粘投で同点にはさせず。今季7勝目を挙げた。 その後は六回に岡留、島本と大胆な起用もありながら、中継ぎがつないでリードを守り切った。守護神・岩崎を温存して勝ちきった。試合後にはバンテリンドームで最終戦ということもあり、グラウンドに出て左翼席のファンへあいさつ。岡田監督も充実の笑みを浮かべていた。